2008年03月24日

ふと気が付くと

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私は所謂「偉い先生」ではありません。

ですから普段教室で教えている人達(今回の話は子供は除きます)も、書を専門にやっていたり真剣にその道を志しているような人達ではなく、あくまで趣味の範囲として学んでいる人達です。

中には何十年も書を続けている人もいますが、その意識に於いて他の人達と大きな違いがあるわけではありません。(本人がどう思っているのかはまた別問題ですが)

言ってみればごく一般的な書道教室というわけですが、こういう中で教えていると不思議な事が起こります。


稽古中、書の話なんてものは殆んど出来ないのです。


これだけでは意味が分からないかもしれませんから、もう少し補足しましょうね。


このブログではこれまで何度も

「筆を持つ以前の段階での意識」

について、色々な角度から書いてきましたが、それと同じ事で、書の話をする以前の問題についての説明に時間が費やされてしまい、なかなか書の話にまで辿り着けないのです。

ですから自分では書を教えるのが仕事のつもりではいるのですが、実際には書の話は殆んどしません。

と言うか出来ません。(苦笑)


その事自体については、それも仕事のうちと思っているので、別に不満があるわけではありませんが、正直言えば、時々ストレスが溜まるというのも事実です。

妙な例えですが、自分では物理学の先生のつもりなのに、来る日も来る日も九九の説明ばかりしていたら、仕事とはいえストレスが溜ってくるでしょうが、そんな感じです。


そこでふと思い出しました。

このブログ、そもそもは、

「普段教室では出来ない書の話を好きなように書いて、ストレス発散&自己満足しよう」

と思い立ち、始めてみようと考えたのでした(笑)


ところが…

実際に始めてみると、やっぱり教室と同じように書以前の話ばっかり書いています(苦笑)


「あれぇ・・・?おかしいなぁ・・・」

と思いつつ、結局同じような話を繰り返しています。


それでも別に無理して書いているわけでもないので、

「まぁ・・・いいか」

と、なってしまうのですが、何でそうなってしまうのか、もう少しだけ考えてみました。


教室だろうがブログだろうが、私の話したい事や書きたい事を分かってもらおうとすると、その為の膨大な下準備が必要になります。

その膨大な下準備こそが

「筆を持つ以前の段階での意識」

に他ならないのですが、特に、書というのは一般的なイメージとその実像とが大きくかけ離れてしまっているというのが実情です。

その大きくかけ離れた隔たりを放置したままに、どれ程話を続けてみたところで、結局は「このブログなど読まずとも分かっている人」にしか私の本意が伝わらないという事になってしまいますし、それではいくらストレス発散&自己満足の為に始めたブログとは言え、やっぱり不本意です。


私がこの仕事をし続ける上で今日まで抱き続けてきたのは、

「私が話し続ける事で、それがたとえほんの僅かな影響であったとしても、書についての本当の意味での理解に近づく事が出来る人が、一人でも増えていってくれたら」

という思いです。

そのような人が一人でも増えていってくれたら、その事が結果として、私達のような「書家」と呼ばれる者に対する世間の評価も、単なる

「字が上手な人」

といった程度のものでしかないという現状から、もう少し当を得た認識に近付けていく事になるのではないか、という儚い期待もそこには含まれています。(大抵の場合、儚い期待は儚いまま泡と消えてしまうのですが・・・)


こんな思いを抱きながら、いざブログを始めてみたところで、好きなように書の話を書こうと思ってみても、結局はその為の膨大な下準備を省いてしまうわけにはいかなくなるのです。

何故なら、省いてしまっては私の話が伝わらなくなってしまうのですから。


こうなるとストレス発散&自己満足どころではありません(苦笑)

ふと気が付くと、傍から見ると確かに「のんびり」としたペースではあるのでしょうが、本人(私自身)にとってはかなり本気で地道な下準備がひたすら続く、忍耐のブログとなっているのでした(汗)


それでもいつの日にか、今続けている下準備が整ったその時には、今度こそ、自分の好きな事ばかり書いてみたいですね。

その時には説教臭い話なんて絶対にしませんよ(笑)


今回は妙な話になってしまいましたね。

それではまた。

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初めてこのブログを読まれた方へ。

いらっしゃいませ。

あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

初心者の方や学び始める以前の方には難解な部分も多かったかもしれませんが、お許し下さい。


「一言書いてみたいんだけど、みんなに読まれてしまうコメントに書くのは何だか気が引ける・・・」

という方や、

「何だか下手な事を書いたら説教されそう・・・」

という方、また、通信添削について御質問のある方は、下記のアドレスまで御意見御質問をお送り下さい。

誹謗中傷を目的としたような常識に反するもの以外、お返事させていただきます。

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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。

ラベル:書道
posted by 華亭 at 01:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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