2007年06月02日

最初の一歩。その2

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前回の話の続きをする前に、ちょっと補足です。

「1画目が手本よりも太かったり長かったりしてしまうと、何故、字全体が手本よりも大きくなってしまうのか?」

という点については説明しましたが、

「1画目が手本と同じ太さ長さで書く事が出来ると、何故、字全体も手本と同じ大きさに書く事が出来るのか?」

についての説明が足りませんでしたね。


これは、何故大きくなってしまうのかという話と丁度裏返しの理屈です。

1画目さえ手本と同じ太さ長さに書く事が出来れば、2画目は必然的に1画目の太さ長さに見合った太さ長さで書こうとしますから、それ以降も同様に書き進んでいくと、結果としてその字は手本と同じ大きさになるのです。


前回も挙げた「口(くち)」という字で考えてみましょう。

1画目が手本と同じ太さ長さで書けたとします。

すると、2画目の横画部分の太さは大体1画目に見合った太さに書きたくなるはずです。

少なくとも1画目よりも極端に太かったり細かったりはしないでしょう。

長さについては多少長短が生じるかもしれませんが、それでもやはり極端に短かったり長かったりということは起こりにくいはずです。

転折後の縦画の太さはそれまでの横画部分からの太さに見合った太さになるでしょうし、長さについては1画目の長さによって既にほぼ決定してしまっています。

「口」の場合、最後の3画目を書く前に、既にここまでの時点で字の大きさは決定していますので、3画目は省略です。


ほら、手本と大体同じような大きさに書けたでしょ。


但し、ここでは最も端的な例として挙げましたが、実際には、手本よりも大きくなってしまう癖がある人の場合、少しでも油断すると、途中からでも太くなったり長くなったりしてしまいがちですから、

「手本と同じ大きさに書ける確率が高くなる」

くらいの言い方にしておきますね。


それからもう一つ。

以前、どこかの回でも同様の書きましたが、1枚書いてそれが手本よりも大きくなってしまった場合、次の1枚を書く時に

「今度こそ手本と同じ大きさに」

などと思って書いては絶対にいけません。

それでは2枚目も手本よりも大きくなってしまうという事は、書く前から明白です。


この話、分かりますか?

何故なら、1枚目は

「手本と同じ大きさに」

と思って書いたにも関わらず手本よりも大きくなってしまったのですから、

「手本と同じ大きさに」

と思って書いたのでは、2枚目もやはり大きくなってしまうからです。


1枚目が手本よりも大きくなってしまった場合、この時点でのあなたの「手本と同じ大きさ」という感覚は、実際には手本よりも大きくなってしまう方向にずれているわけですから、

「手本と同じ大きさに」

と思って書いたのではダメなのです。


少なくとも、自分の感覚では少し「細く短いくらいに感じる」ように書かなければいけません。

出来る事ならもっと具体的に意識する事です。

1画目がどのくらいの太さでどこから始まってどこまでの長さなのか、それを具体的にはっきりと意識してから書きましょう。

手本の太さ長さを実際に計って紙に印を付けても構いません。

1画目だけ写してもいいでしょう。

とにかく、自分のずれている感覚を具体的に修正していかなければ、いつまで経っても同じ大きさには書けません。

ここで言う感覚とは、筆を扱う際の肉体的な感覚は勿論の事、書いたものを見た時にそれをどう判断するのかという目の感覚も含まれます。

以前、写し書き(なぞり書き)の練習方法について触れた事がありましたが、それも全く同じ話です。


自分の感覚をどれだけ「具体的に」修正していく事が出来るか?


これこそが普段の練習過程に於いて、最も重要な点だと言っても過言ではないでしょう。


尤も、これは何も書に限った話ではないのですが・・・


何だか前回の続きを話す前に、長くなってしまいました(苦笑)

前回の続きは次回に持ち越しです。

ごめんなさい。

それではまた。

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あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

初心者の方や学び始める以前の方には難解な部分も多かったかもしれませんが、お許し下さい。


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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。




ラベル:書道
posted by 華亭 at 10:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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