2014年02月12日

手も足も出ない事の前に

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確定申告の準備で脳が沸騰中です。


普段教室で書を教えている時、時々思う事なのですが、皆さん「出来ない事をやろうとし過ぎ」のように感じます。

「出来ない事が出来るようになりたい」と思う事自体は所謂「向上心」として当たり前の気持ちですし、特に問題などありません。

問題は、「現時点で手も足も出ない事」にとらわれ過ぎてしまう、という事にあるように思います。


ひと言で「出来ない」と言っても、実はその中身は色々なわけで、

「10回やろうが100回やろうが出来ない」

つまり成功率0割という事もあれば、

「10回中2、3回しか出来ない(つまり成功率2〜3割)」

という事もあります。

「手も足も出ない」という状態は言うまでもなく前者ですが、私から見ると皆さんこれにとらわれ過ぎてしまう事で、必要以上に「出来ないよ〜」と嘆いているように思えるのです。


「手も足も出ない」というその原因を大きく分ければ、「そもそもやり方が全く間違っている」か、「まだその段階まで達していない」か、といったところだと思いますが、そのどちらであるにせよ、問題は「その判断が自分自身では出来ない」という部分にあるわけで、その意味ではこのブログでよく出てくる話が、やっぱり今回もポイントなのではないでしょうか。


「やり方が全く間違っている」という場合、あなたが誰か先生に教わっているのなら、当然その先生が間違いを指摘してくれるはずですから、あとはその指摘を素直に聞くだけなので、ここでは触れません。

独学の場合、その間違いを指摘してくれる人がいないのですから問題は極めて深刻ですが、これについてもこれまで度々繰り返してきたので、やはりここでは触れません。


今ここで考えてみたいのは、

「まだその段階まで達していない」

という状態です。


私の考えでは、書の上達というのは(例えば鉄棒の逆上がりのように)ある日突然出来るようになる、という類いのものではありません。

少しずつ少しずつ前進し、ふと気付いて後ろを振り返って見たら

「知らないうちに随分進んできたんだなぁ」

と感じるような、そんな世界です。

つまり、逆上がりのように自分の上達をはっきりと自覚する「区切りとなる目安」が無いのです。(この辺りの話も以前「思い違い。その2」の回で縄跳びの二重飛びの例を挙げて書いています。)


この事を再確認してください。


「区切りとなる目安」が無いという事は、自分がどのような段階にいるのかを自分自身で判断する事が難しい、という事を意味します。

この判断を誤ると、結果として、「手も足も出ない」事に拘り続けてしまう、という状態に陥ってしまうのではないでしょうか。


一方で今の自分を再度客観的に省みると、成功率5〜6割、といった要素も、実はいくつもあるはずなのです。

先ずやるべきなのは、そういった「手が届きかけている領域」にある要素の成功率を上げる事ですよね。

それらの成功率を、10割とは言いませんが、8〜9割、つまりは「意識しておけば大体いつも大丈夫」、という状態にしておく事が肝心なのではないかと思うのです。

そういった「成功率8〜9割の要素」を1つずつ増やしていく事が全体的な底上げにつながり、その底上げがあってこそ初めて、それまで全く手も足も出なかった事が成功率2〜3割という領域に少しずつ少しずつ入ってくるのだと思います。


今回の話、それまでとは違った「新しい指摘」を受けた後には特に注意が必要です。

皆さん新しい指摘を受けた後というのは、どうしても意識がそれにばかりむいてしまいがちですが、そもそも新しい指摘というのはそれまでの事柄が前提となってこそ初めて意味を持つものなのであって、

「新しい指摘にばかり意識が向いて、それまでの事柄が意識から抜けてしまって疎かになっている」

というのでは、先に進むどころではありません。(この辺の見極めは本来指導する側の責任ではありますが。)

先に進むどころか、新しい指摘が「手も足も出ない事」としてドンッと目の前に置かれてしまったような気分になるだけです。

これではいけません。


自分でも気が使いないうちに、「手も足も出ない事」換言すれば「今はまだ手も足も出さなくて良い事」に振り回されている、なんて事にはなっていませんか?

普段の自分を振り返ってみて頂けたらと思います。

それではまた。

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初めてこのブログを読まれた方へ。

いらっしゃいませ。

あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

初心者の方や学び始める以前の方には難解な部分も多かったかもしれませんが、お許し下さい。


「一言書いてみたいんだけど、みんなに読まれてしまうコメントに書くのは何だか気が引ける・・・」

という方や、

「何だか下手な事を書いたら説教されそう・・・」

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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。

posted by 華亭 at 00:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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