2007年02月05日

必要悪

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今回はちょっと視点を変えます。

タイトルの「必要悪」とは、結論から言えば昇級制度のことです。


皆さん、もしもどこかの教室に通われているのでしたら、そこで級とか段とかの認定を受けている方も多いと思います。

カルチャーセンターのような教室の場合、昇級制度を採っていないところもあるかもしれませんが、多くの場合、所属している団体毎に競書雑誌と呼ばれるタイプの本が発行されていて、清書を提出するとそれが審査され、その結果として昇級していく、というシステムになっています。

実際に私が教えている教室でも、昇級制度を導入していて、子供も大人も、それぞれ級や段が付けられています。


一般の方が誤解されている事の一つとして、ここで認定されている級や段というのは、あくまでその団体独自のものであって、全国どこででも共通するものではない、という点があります。

全国共通という意味では、文部省認定の書写検定というものもあることはありますが、実質的には殆んど意味を成していません。

我々の世界で

「書写検定1級を持っている」

なんて話は未だかつて聞いたことがありませんし(実際私も受験したことすらありません)、その検定自体が話題に上る事すら皆無だと言って良いでしょう。

実情はこのような感じなので、Aという会の1級とBという会の1級の水準は、当然の事ながら同じではないわけです。


「それじゃ級だの段だの言っても意味が無いじゃない」

と思われるかもしれませんね。


そうです。

実は意味が無いんです。

昇級制度による級や段は、その人の書の水準を計る物差しとしては全く機能しません。


それでは何故、そんな意味の無いシステムをどこの団体も導入しているのでしょうか?


それは

「その方が生徒が集りやすい」

の一言に尽きます。


裏を返せば、級や段を求めて教室にやってくる人達の方が、そうではない人達に比べて圧倒的に多い、ということでもあります。

特に子供を通わせようとする親の場合、それは顕著で、もしも昇級制度がなかったら、書道教室に子供を通わせようとする親の数は激減するでしょう。


「その人の書の水準を計る物差しとしては全く機能しません。」

と書きましたが、

「同じ団体内であれば話は違うんじゃないの?」

と考える方もいるかもしれません。

しかし、本当の問題は、統一の基準が存在しないという事にあるのではないのです。


話が長くなりそうなので、今回はここまで。

続きは次回に。

それではまた。

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初めてこのブログを読まれた方へ。

いらっしゃいませ。

あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

初心者の方や学び始める以前の方には難解な部分も多かったかもしれませんが、お許し下さい。


「一言書いてみたいんだけど、みんなに読まれてしまうコメントに書くのは何だか気が引ける・・・」

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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。

ラベル:書道
posted by 華亭 at 07:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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