2012年03月19日

意識

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今回、文中に「筆法」という語が何度も出てきます。

筆法という語が示す範疇を明確にするというのは、実はそう簡単な話ではないようにも思いますが、初学者の皆さんは「はね方」とか「はらい方」とかいった、狭義での「筆の使い方」としてこの語をイメージされる場合が多いようです。

ここではそれよりも少し広い意味での「筆の使い方全般」と、それに伴い要求される肉体的感覚をも含めた意味としてのイメージを持たせています。


さて、書を学び始めてから暫くの間というのは、誰しも筆法を意識する事に精一杯で、字形に対する意識が疎かになってしまいがちのようです。

かと言って、字形を気にしようとすると、今度は途端に筆法があやふやになってしまう、という感じで、なかなかこの2つの意識を同時に保持する事が出来ません。

こちらとしては、筆法と字形と、その両方が車の両輪のようになって進んでいって欲しいのですが、これがなかなか難しいのでしょう。


それならどちらかを先に、と考えたいところですが、困った事にそうもいきません。

筆法は「線の形」を決定付ける役割をその一面に持ちますが、線の形と字形との関係性を簡単に言えば、線の形が字形を導き出し、字形が線の形を要求する、といった、いわば表裏一体の関係です。(「形の話」の回参照)

つまりは、(線の形を決定付ける)筆法と、字形と、このどちらかのみを先に扱おうとしてみても、どうしても片手落ちの状態になってしまうのです。


例えば、料理を覚えるには包丁の使い方を覚えなければなりませんが、かと言って包丁の使い方ばかり練習しているのでは、やはり駄目でしょう。

それと同じ事だと思ってもらえれば良いと思います。


そうは言っても、初学者の場合には先述の通り、意識がどちらか一方に偏ってしまうのはどうにも仕方がありません。

重要なのは、

「偏ってしまいながらも、それでも両者を同時に意識しようとし続ける」

という事なのだと思います。

更に言えば、「同時に」ではなく、「2つで1つ」として、つまりは「切り離せない1つ」として捉える事が出来るようになれば、と思います。

「書を学ぶとはそういうものなのだ」

と思い込んでしまうのが一番手っ取り早いかもしれません。


先程「車の両輪」などと例えながら無責任で何とも感じの悪い言いぐさになりますが、私の場合、両者が意識の中で分離した事がありません。

自分の記憶と感覚を可能な限り遡ってみても(筆を持ち始める前の記憶は残っていませんが)、それは私にとって最初から「1つ」のものだったように思います。

ですから皆さんの意識の分離状態については想像するよりありません。

ですが日頃教室で見ていると、皆さんこの分離した意識がなかなか1つの意識として集約されていかないようなのです。

その結果、私から見ると何だかやけにぎこちない状態で練習をしているように感じてしまうのです。


要は日頃の意識の持ち方です。

いきなり出来なくとも、先述の通り「意識しようとし続ける」事によって、少しずつでも出来るようになっていくのではないでしょうか。


今回は何とも漠然とした話になってしまいました。

それではまた。

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あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。

ラベル:書道 通信添削
posted by 華亭 at 01:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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