2012年03月04日

平坦な道程

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相変わらずの放置しっぱなしが度を過ぎて、今更思い出したようにアップするのに何だかやけに気後れしている小心者のブログへようこそ。


今回の話、いつもの事ながら書に限った事ではないのですが。


初学者が書を学び始めて暫くの間というのは、全ての面に於いて新鮮な気持ちで学ぶ事が出来るのだと思います。

技術的な面に於いても、とにかく初めて練習する事だらけの筈ですから、

「新しい事を学んでいる」

という実感も強いでしょうし、練習の成果についても、ゼロからのスタートと比較してみれば自分なりに上達を実感し易くもあり、その実感が新たなモチベーションになったりもする事でしょう。

自分の周りの景色が次々と目まぐるしく変化していくような感じがして、勿論

「書、なかなか難しいぞ」

とは思いながらも、飽きる暇など無いのではないかとも思います。


ところが、です。


ある程度上達していくと、ある時点から少々様子が変わってきます。

以前は稽古に行く度に新しい発見がたくさんあったような気がしたのに、最近の先生ときたら毎回同じような指摘ばかり。

自分としても、

「分かっちゃいるけど・・・」

と感じる事ばかりだったりして。

ふと気付くと、行けども行けども同じように平坦で変化の乏しい景色が延々と続くばかりで、ちっとも前に進んでいる気がしない。

その証拠に、遥か遠くに見える山はいつまで経っても遠いまま。

歩けども歩けども一向に遠くに見える山が近付いている感じがしない。


そんな感覚に襲われます。

まぁ、言ってみれば一種の倦怠期のようなものでしょうね。

皆さんも思い当たりませんか?


実はこの辺りが、一般の皆さんが書をその先もずっと続けていく事が出来るかどうかの大きな分岐点であるような気がします。

この期間というのは、人によっては数年間続くような場合もあり、そうそう簡単には乗り越えられないのも事実です。


基本的には、安易に結果を求めたりせず、辛抱して地味で地道な努力を日々積み重ねていく以外に道は有りません。

それでも、平坦で果てしなく思えた道を着実に前進してきたのだという事を、自分自身で実感する為の方法が無いわけではありません。


私が教室の皆さんによく話すのが、

「今日書いたこの1枚、捨てずに大事にしまっておいて下さい。そして今から半年後なり1年後なりに、これを引っ張り出してきて眺めてみましょう。」

というものです。


日々の景色の変化は乏しいようでも、半年なり1年なりの蓄積の上では、やはりそれなりの変化を遂げています。

すると

「え〜!?こんな字書いてたの〜?」

と素直に思って頂けたりするのです。


つまり、今まで歩いて来た道程を敢えて振り返って見てみるわけですね。

そうすると、

「気付かないうちに随分と進んできたじゃない。」

と実感出来たりするのです。


この実感を何度も繰り返していくうちに、平坦に思える道を地味に地道に進む事自体に対する疑念が徐々に払拭されていって、いつの間にか、本当の意味でのその人の歩き方が身に付いている、という具合です。


一方、この時期を上手く乗り越える事が出来ないと、代わり映えのしない景色と代わり映えのしない自分の書に嫌気がさし、辛抱しきれず辞めてしまう、という結果になってしまいがちです。


「最近ちょっと倦怠期で・・・」

とお悩みの皆さん、以前書いたものを引っ張り出してきて眺めてみましょう。(因みにこの方法、「仲良くやっていた頃の写真を引っ張り出してくる」という応用により、男女間の倦怠期にも一定の効果があるとかないとか(笑))


因みに。

今回の方法、ちゃんと地味に地道に「正しい練習」を積み重ねてきた人にしか使えませんので悪しからず。


今回はここまで。

それではまた。(「また」っていつ?は禁句です。)

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初めてこのブログを読まれた方へ。

いらっしゃいませ。

あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

初心者の方や学び始める以前の方には難解な部分も多かったかもしれませんが、お許し下さい。


「一言書いてみたいんだけど、みんなに読まれてしまうコメントに書くのは何だか気が引ける・・・」

という方や、

「何だか下手な事を書いたら説教されそう・・・」

という方、また、通信添削について御質問のある方は、下記のアドレスまで御意見御質問をお送り下さい。

誹謗中傷を目的としたような常識に反するもの以外、お返事させていただきます。

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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。

ラベル:書道 通信添削
posted by 華亭 at 01:50| Comment(4) | TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
華亭先生
このたびは御多忙にもかかわらずブログ更新くださり感謝申し上げます。さて記事を読んでいてハタと考え込みました。倦怠期がまだ全くこない私って、ただの初学のなかの初学かと。んんん、練習の絶対量があまりに少ないと反省。今後とも御指導のほど宜しくお願い申し上げます。
Posted by holy at 2012年03月06日 11:47
Holy様
こんにちは。

少々言葉足らずでしたね。
中には倦怠期が全く来ない人もいますよ。(私はありませんでした。)

無いなら無い方が良いわけで、Holy様の場合、それだけ順調に練習出来ているという事ですから、どうぞ御安心下さい。

それから遅くなりましたが軸の写真有難う御座いました。

感想はまた後日にでも。

それではまた。
Posted by 華亭 at 2012年03月06日 12:29
貴ブログ更新に嬉しさのあまり、ただちにコメントしましたものの、読み返せば趣旨にはずれた草卒な感想。全く冷汗三斗と反省しておりましたところ、早速にも懇ろなお言葉賜り、誠に誠に恐縮です。先生の益々のご活躍そしてご健康を遥かにお祈り申し上げることであります。
Posted by holy at 2012年03月06日 14:53
Holy様

冷汗三斗などとんでもありません。
いつも早速のコメントを頂戴し、このような怠け者ブログに本当に有難い事です。
これからもどうぞ御気軽にコメントして下さい。
Posted by 華亭 at 2012年03月06日 15:14
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