2006年09月29日

字書(篆書の前に。その4)

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我ながら、

「これほど地味で、しかも読んでて退屈なブログもそうは無いよなぁ・・・」

などと思いながら書いているのですが、それでもアクセス解析によると、ポツポツと覗きにいらっしゃっている方達がいるようでして、とても嬉しく、心より感謝したします。

何と言ってもこのような内容なので、なかなか毎日はアップしきれないのですが、タイトルどおり、のんびりと続けていきたいと思っていますので、これからも宜しくお願いします。


さて、前回は

字書(篆書の前に)その3

として、字形字典までお話しました。

今回は、これまで紹介してきた字書を実際に使ってみる話です。

これらの字書を揃え始めた頃の私が、一体何から始めたのかをお話してみたいと思います。


私が最初に揃えたのは『金文編』と『字統』でした。

『金文編』を使って、漢詩を金文にしてみようと考えたのです。

ところが、始めて1時間もしないうちに悟ります。


「今の自分の力ではこの字書はとても使いこなせない」



漢字には「初文(しょぶん)」と「繁文(はんぶん)」という概念があります。

詳細には触れませんが、その文字が生まれた当初の形が「初文」。

その文字が使われていくうちに言葉が多義化し、それに伴ってそれぞれの用途のための文字が作られ、初文と分化していった文字を「繁文」と思っておけば良いでしょう。

例えば、「白」は初文で「伯」は繁文です。


『金文編』という字書は、あくまで実際の金文銘から文字を集めた字書ですから、実際の金文銘に存在しない字は、当然の事ながら『金文編』の中にも存在しません。

例えば五言絶句の文字を『金文編』で調べようと思っても、その文字が繁文で、しかもその繁文が金文には存在しない場合、『金文編』でいくら探しても見つからない、ということになってしまいます。

逆に言えば、金文に存在しない繁文は、その初文で書かなければなりません。

それは、個々の文字について、初文、繁文についての認識がなければならない、という事に他なりません。


実は、この時点ではまだ、そこまで具体的に、古代文字を扱う難しさや自分自身の力の無さを把握出来ていたわけではないのですが、それでも、

「ただ闇雲に字書を引けば何とかなる」

などという話ではないどころか、

「字書を引くことすらまともに出来ない」

という事だけははっきりと分かりました。


私は発想を変えました。


実際の金文銘の文字が、『金文編』と『字統』のどこに載っているのかを一文字一文字確認していくことにしたのです。


初めのうちは、

「たった一文字を探し当てるのに半日かかった」

なんて事もよくありました。


それでも諦めずに、一つ一つ、丹念に調べていくうちに、徐々にではありますが、要領が掴めてきたのです。


今回も話が長くなってしまいそうです(苦笑)

続きは次回にしましょう。

それではまた。

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初めてこのブログを読まれた方へ。

いらっしゃいませ。

あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

初心者の方や学び始める以前の方には難解な部分も多かったかもしれませんが、お許し下さい。


「一言書いてみたいんだけど、みんなに読まれてしまうコメントに書くのは何だか気が引ける・・・」

という方や、

「何だか下手な事を書いたら説教されそう・・・」

という方、また、通信添削について御質問のある方は、下記のアドレスまで御意見御質問をお送り下さい。

誹謗中傷を目的としたような常識に反するもの以外、お返事させていただきます。

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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。
ラベル:書道
posted by 華亭 at 20:37| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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