2006年09月27日

字書(篆書の前に。その2)

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前回は

「字書(篆書の前に)その1」

として、篆書学習に必要な字書について話し始めました。

そして『説文解字注』、所謂『段注説文』までお話しましたので、今回はその続きからです。


次は字源字典です。

字源字典とは文字の成り立ちを説明した本のことです。

そもそも『説文解字』自体が字源の書なのですが、何と言っても今から1900年ほど昔の書ですので、今日ではその全てをそのまま信用している人はいません。


字源字典と呼ぶことの出来る本はいくつかありますが、ここでは白川静氏の著作を挙げておきます。

白川氏の説については賛否両論あって、2ちゃんねるでも随分と紛糾していたのを見たことがありますが、ここでは詳しくは触れません。

白川説は一度触れると首までどっぷり浸かってしまいたくなるほど強力なので、つい、他の説を頑なに拒絶してしまいがちになりますが、冷静に「賛否両論ある」という事だけは忘れずに認識しておいた方が良いでしょう。




白川氏の著作は日本の出版社から出されているので、一般の書店でも扱っています。

『字統』は数年前に改訂版が出されました。

ここに紹介したものはその改訂版ですが、私の使っているものは旧版の普及版です。


改訂前の『字統』の場合、大型本も普及本も、字の大きさを小さくしてあるだけで内容は全く同じだったはずです。

普及版の方が価格はずっと安いというのは勿論の事、机上で使い続ける事を考えると、大型本は扱いにくくて厄介ですね。

私は両方の中身が変わらないということを確認した上で、迷わずに普及版を選びました。

この改訂版もそのうちに普及版が出ると思います。




『字通』は『字統』とは少し着眼点が異なっていて、字源についての解説もありますが、主に熟語について書かれた本です。

この本は内容が極めて膨大で、「大型本でも細かい字でびっしり」、といった内容のためか、普及版は出なかったようです。

この本も近いうちに改訂版が出るのでしょうか?


大型本だけあって値段は高めです。(普及版があればそちらを紹介したのですが・・・)

「一度に両方はきついなぁ」

という人は、先ずは『字統』を揃えて、『字通』は後回しでもいいと思います。


今回はここまでにします。

白川学説について、

「とりあえずどんなものなのか知りたい」

という人は、一般向けの著作も数多く出版されていますので、興味の持てそうな一冊を読んでみるのもいいかもしれません。

私は「白川学説に触れるのは初めて」という人には、以下の一冊を薦めることにしています。

参考にしてください。

それではまた。



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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。
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posted by 華亭 at 07:11| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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