2006年09月18日

何から始めれば?楷書の場合

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今回は楷書の臨書について、私の臨書遍歴を書いてみたいと思います。


私は『九成宮醴泉銘』から始めました。

『九成宮醴泉銘』を選んだ理由などありません。

行・草の場合と同様、単に師からの支持でした。

そして、とにかくひたすら『九成宮醴泉銘』でした。

十回や二十回ではとても足りません。

ただひたすら『九成宮醴泉銘』でした。


テキストとして使っていた二玄社『中国法書選』はボロボロになってしまいましたが、何だか捨てるに忍びないので未だにそのままとってあります。


『九成宮醴泉銘』の次は『孔子廟堂碑』だったと思います。

これまた随分ひたすら書きました。


何故それほどこの二本に時間をかけたのか?

『九成宮醴泉銘』を始めたのは師からの支持でしたが、そのうちにこの二本が「楷法の極則」と呼ばれ、古来、楷書の頂点に立つものであると考えられてきた、という事を知ります。

「それならば、まずはとにかくこの二本に専念しよう。」

と考えたのでした。


随分と長い間、この二本を書き続け、最初は全臨するのに一週間かかっていたものが、一日〜二日で書けるようになった頃、

「そろそろ次に移ろうかな」

と始めたのが『張猛龍碑』です。

「え?『雁塔聖教序』じゃないの?」

と思ったかもしれませんが、『雁塔聖教序』は極めて特異な書です。

「特異なものは後回し」

これが私の基本姿勢だったので、『雁塔聖教序』は後回しにしました。


『張猛龍碑』ではなく、いきなり龍門二十品という順序もあるのでしょうが、その当時の私の目には

「いきなりではこれはきつそう」

と感じられたので、北方系の中でも比較的洗練されているように思えた『張猛龍碑』を経由して、龍門系に遡ろうと考えました。

『高貞碑』の存在を知ったのは、そのずっと後でした。


ちなみに正直な話をすれば、このブログでは随分と偉そうな事を書いていますが、私が師の指示で『集字聖教序』や『九成宮醴泉銘』の臨書を始めた頃、私は初唐の三大家とは誰なのかすら知りませんでした。

それほど無知だったのです。

そんな当時の私にとって、龍門系や鄭道昭の書が難解なものに思えたのも、今考えれば無理もありません。


『張猛龍碑』もやっぱりひたすら続けました。


『雁塔聖教序』や顔真卿はこの後だったと思います。

結果として、初唐を中心とした前後を入ったり来たりしたことになりますね。


龍門系や鄭道昭はその後です。


ここまで自分で振り返ってみると、私の楷書は『九成宮醴泉銘』『孔子廟堂碑』『張猛龍碑』の三本、特に『九成宮醴泉銘』がその根本にあるのだなぁ、と感じます。


『九成宮醴泉銘』、学ぶのに手間はかかりますが、手間をかければかけた分だけの事はあると思います。


前回も今回も、あんまり皆さんの参考にはならないような気がしてきましたが、

「こんな奴もいるんだな」

とでも思ってもらえればそれで十分です。


それではまた。

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初めてこのブログを読まれた方へ。

いらっしゃいませ。

あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

初心者の方や学び始める以前の方には難解な部分も多かったかもしれませんが、お許し下さい。


「一言書いてみたいんだけど、みんなに読まれてしまうコメントに書くのは何だか気が引ける・・・」

という方や、

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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。
posted by 華亭 at 13:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 臨書のすすめ 全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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