2006年09月15日

孔子廟堂碑

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今回は虞世南『孔子廟堂碑』です。

本当は、せっかく『九成宮醴泉銘』をやったなら、そのまま『皇甫府君碑(皇甫誕碑)』とかやって欲しいんですが・・・

「『皇甫誕』は『九成宮』に比べて求心性が高いので」

なんて事を言っているとちっとも話が進まず、それこそ読者の皆さんに嫌われてしまいそうなので、虞世南です。


『孔子廟堂碑』と言えば、臨川李氏四宝の一つとして三井聴冰閣(現三井文庫)に帰した天下に名高い弧本です。

このブログでテキストとしてお話している二玄社『中国法書選』も、二玄社『原色法帖選』も、底本はこの三井本です。

弧本の場合、あれこれ影印本を選ぶ必要が無いので話が簡単ですね。


『孔子廟堂碑』は『九成宮醴泉銘』ほど見た目の厳しさがありません。

『九成宮醴泉銘』をひたすら臨書した後で『孔子廟堂碑』を臨書すると、最初のうちは何となく物足らなく感じるかもしれません。

一見すると何の変哲もないように見えるかもしれませんが、そこは天下の名帖、それほど単純ではありません。

これも『九成宮醴泉銘』の時と同じように、どれか一文字をパソコンで取り込んで、ほんの少し加工してみるとその凄さを感じやすくなると思います。

中国では

「『九成宮醴泉銘』は力を外に顕し、『孔子廟堂碑』は内に蔵する」

ということで、『孔子廟堂碑』の品格を一段上と見る向きもあるようですが、この見方には儒教思想との絡みもあるので、単純にどっちが上とか決め付けずに

「どっちも凄い」

と思っておいた方が賢明でしょう。


『九成宮醴泉銘』との顕著な違いとして、初学者の人がまず注意する点は

●入筆角度が『九成宮醴泉銘』のそれよりも緩やかであること。

●横画の右上がりが少ないこと。

の二点が挙げられます。


入筆角度が緩やかなため、起筆時に筆のバネをしっかり感じておきながら送筆に移るのが難しいかもしれませんが、ここでもやはり、

「トン!スーッ!トン!!」

なんて書き方は絶対にしてはいけません。

筆圧と送筆速度を一定に保ったまま書くことを意識し続けてください。

これまた最初は半紙に4文字大の大きさから始めると良いと思います。


さて、次回は何にしましょうか。

それではまた。

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初めてこのブログを読まれた方へ。

いらっしゃいませ。

あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

初心者の方や学び始める以前の方には難解な部分も多かったかもしれませんが、お許し下さい。


「一言書いてみたいんだけど、みんなに読まれてしまうコメントに書くのは何だか気が引ける・・・」

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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。
ラベル:書道
posted by 華亭 at 19:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 臨書のすすめ 楷書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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