2006年08月31日

博物館、美術館に行こう。その2

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今回は東京在住の私のお薦めの博物館ということで

先ずは『東京国立博物館』(東博)です。

JR上野駅から歩いて10分くらいでしょうか。

実は先日、東博の近くの東京都美術館で開催されていた讀賣書法展に行く用事があり、東博にも寄りたかったのですが、時間の都合で行けませんでした。

個人的な本音で言えば讀賣展やら毎日展やらを見るよりも、東博を見た方が100倍ためになるし1000倍面白いのですが、東博の建物を横目で見ながら涙を呑んで上野駅に向かいました(泣)


さて、ここは書に限らず、様々な分野のものが集められていて、全体的なバランスで言ったら質、量、ともに日本一だと思います。

時々平成館で企画展が開催されていますが、企画展というのは大抵の場合、人寄せパンダ役の目玉品が一つか二つあるだけで、その他はそれほどでもない、ということも多いし、何よりも人の数が物凄いので、私は余程の内容でなければ行きません。

と言うよりも、常設展示されているものだけでも十分に足を運ぶ価値がありますし、場合によっては企画展の目玉品よりも凄いものが何気なく展示してあったりします。

しかも、常設展示のコーナーは人が少ない(笑)

だから、ゆっくりじっくり見ることが出来ます。

特にお薦めは『東洋館』。

ここは企画展の開催される平成館や、日本文化関係の展示がしてある本館とは建物が別になっていることもあって(正門を入って向かって右側の建物)、企画展開催中ですら、ほとんど人がいません(笑)

私はここでなら何時間でも、それこそ一日中でも飽きずに過ごせるでしょう。

書道関係で言えば、拓本、真蹟、ともに非常に充実した収蔵を誇っていますが、残念ながら書道関係の展示スペースはあまり広くないので、2ヶ月に1度程度、各時代毎に展示内容を変えていっているようです。

自分の興味のある内容かどうかが気になる人は、東博のHPで確認してから行くといいと思います。


それぞれの時代毎に見応えのある収蔵品にお目にかかれる筈ですが、今まで影印本を見ながら臨書していたその実物が、自分の目の前にあるのです。

ものによってはガラス越しとは言え、目の前20〜30センチの距離で見られるのですから、何度行っても興奮します。

いつもついつい夢中になりすぎて、係員に

「ガラスケースに触れないで下さい!!」

と注意されてしまいます(苦笑)


私にとっての東博での一番の衝撃は、董其昌の草書巻を見た時でした。

私にとって、董其昌の草書の持つ独特の艶は、東博で実物を目にしてこそ初めて感じることの出来た質感でした。

その質感を知ったことで、目の前がすうっと開けて明るくなるような感じがしたことを、今でもはっきりと覚えています。


個人的には書関係と並んで時間をかけて見るのが陶磁器のコーナーです。

特にお薦めは『馬蝗絆(ばこうはん)』という銘の青磁茶碗です。

これは確か重文指定されていたと思いますが、全体の展示内容が変わっても必ず展示されている、いわばレギュラー組の一つです。

この茶碗の肌が持つ質感は、それこそ何十回見ても飽きることがありませんし、見るたびに新しい発見があります。


ちなみに私が日本人と中国人との造形感覚の違いをはっきりと認識出来るようになったのは、実は書からではなく、陶磁器からでした。

それまで書だけを見続けて漠然と感じていた違いを、陶磁器を見ることによってはっきりと認識し直した、と言った方が正しいかもしれません。

とかく書を学ぶ人は書だけに視野が限定されてしまいがちですが、他の分野に触れてみることによって気付かされる部分もたくさんあります。

そういった意味でも、せっかく足を運ぶのですから、色々とじっくりゆっくり見てみようではありませんか。


その為には、前回も話したとおり、簡単でもいいから予習をしてから行きましょうね。


東博について話し出すときりがなくなってしまいそうなので、今回はこの辺で。

次回は『書道博物館』です。

それではまた。

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初めてこのブログを読まれた方へ。

いらっしゃいませ。

あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

初心者の方や学び始める以前の方には難解な部分も多かったかもしれませんが、お許し下さい。


「一言書いてみたいんだけど、みんなに読まれてしまうコメントに書くのは何だか気が引ける・・・」

という方や、

「何だか下手な事を書いたら説教されそう・・・」

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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。
posted by 華亭 at 06:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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