2006年08月23日

習い方その4

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今回は、先生に

「大き過ぎる」とか「小さ過ぎる」とか言われてしまった時、少しでも早く丁度良い大きさを知る為のコツについてでしたね。

例えば「小さ過ぎる」と言われてしまった場合、今のあなたの感覚で「丁度良い」と感じる大きさは、実は「小さ過ぎる」わけですから、今度書く時には、自分で「明らかに大きい」と感じる大きさで書いてみることが必要です。

文章にすると当たり前のようですが、実はこの当たり前の事こそが大事なところです。

絶対にやってはいけないのは、「丁度良い」大きさで書こうとする事です。

本当は「小さ過ぎる」大きさを、「丁度良い」と感じてしまっているあなたが、次に書く一枚を「丁度良い」大きさで書こうとすると、それでは必ずまた「小さ過ぎる」大きさになってしまいます。

それは実際に書くまでもなく、決まりきっています。

ややこしいですが、分かりますか?

繰り返しますが、自分で「明らかに大きい」と感じる大きさで書いてみることが必要なんです。


そして少しでも早く、先生に

「それじゃ今度は大き過ぎるよ」

と言わせることです。


ここがコツ。


「丁度良い」と思って書くと「小さ過ぎ」てしまうあなたは、既に「小さ過ぎる」大きさというのを知っています。

後は、「大き過ぎる」大きさというのを知ることが出来れば、本当の「丁度良い」大きさというのは、「小さ過ぎ」と「大き過ぎ」との間の範囲にあるはずです。

そうすれば後は前回お話した理屈でその範囲を狭めていけばいいのですから、話は簡単です。


ところが実際には、先生に

「それじゃ今度は大き過ぎるよ」

と言わせるくらいに大き過ぎる一枚を書くことがなかなか出来ない人が殆んどです。


何故かと言うと、原因は2種類あります。

まず一つ目は、次の一枚も「丁度良い」と感じる大きさで書いてしまう場合です。

これはさっきも言いましたが、書く前から「小さ過ぎ」てしまうことは分かりきっています。

「丁度良い」と感じる大きさではなくて、「明らかに大きい」と感じる大きさで書かなければいけません。


もう一つは、「明らかに大きい」と感じる大きさで書くことを躊躇してしまい、なかなか「明らかに大きい」と感じる大きさで書けない場合です。


一挙に「明らかに大きい」ものを狙って、先ずは「丁度良い」大きさの範囲を限定して把握してしまう、という手順ではなく、「小さ過ぎる」現在の大きさを少しずつ大きくしていく、という手順でも、理屈で言えば確かに、いつかは「丁度良い」大きさに辿り着けるはずです。

しかし、それではとても時間がかかるのです。

しかも、いつになったら「丁度良い」大きさになるのか、書いている自分自身がなかなか見当が付かないまま書き続けなければなりません。


先ずは「丁度良い」大きさの範囲を限定して、「ここからここまでの間」という範囲を把握してしまう方が、遥かに早く本当の「丁度良い」大きさに辿り着く事が出来るのです。

これは私自身の学書の経験上でも、人に教えてきた経験上でも、絶対的に明白です。


「明らかに大きい」と感じる大きさで書くわけですから、前回お話した「自分の感覚に対する答え合わせと修正」ということで言えば、先生に

「大き過ぎる」

と指摘されたとすれば、正解です。

話が少し逸れてしまいますが、ここ、何故正解なのか、分かりますか?

「丁度良くなったね」

と言われたとしたら、「丁度良い」大きさが見つかった、という意味では嬉しい事ですが、「自分の感覚に対する答え合わせ」という意味では、不正解ですよ。


話を戻します。

今回は字の大きさを例に話を進めましたが、これは添削を受ける上で全ての点に於いてあてはまります。

なるべく早く

「これでは小さ過ぎる(少な過ぎる)」
「これでは大き過ぎる(多過ぎる)」

という両極端を把握してしまうこと、それこそが、少しでも早く本当の「丁度良い」ポイントに辿り着くためのコツです。


ここまで数回にわたって「習い方」ということで話を進めてきました。

理屈っぽい話が続いたのでうんざりしたかもしれません。

それでも、ここまでお話してきたことを念頭に置いておけば、大きく道を踏み外した習い方をすることはないと思います。

自分にあてはめてゆっくりと考えてみて下さい。


次回からは少し話題を変えましょう。

それでは。

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初めてこのブログを読まれた方へ。

いらっしゃいませ。

あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

初心者の方や学び始める以前の方には難解な部分も多かったかもしれませんが、お許し下さい。


「一言書いてみたいんだけど、みんなに読まれてしまうコメントに書くのは何だか気が引ける・・・」

という方や、

「何だか下手な事を書いたら説教されそう・・・」

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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。
posted by 華亭 at 09:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
基本についてのお話もですが、今回もついつい引き込まれてしまいます。そしてストンと心におちていきます。大きさもそうですが、私自身よく注意されるのが、「もっと斜めにあげて」です。これが中々上手く行きません。今度は斜め具合を3つに分けて先生に見て頂こうと思います。ありがとうございます!
Posted by aosora at 2016年07月09日 14:43
aosora様

早速のコメント、有難うございます。
この辺りの話、面倒がらずに読んで頂けたのでしたら、他にも参考にして頂ける内容の記事があるかもしれません。
眠れない夜の寝付けの代わりにでも、お読み頂ければ幸いです。
Posted by 華亭 at 2016年07月09日 16:20
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