2011年09月16日

親切な先輩。その2

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前回

「先輩の話はあてにならない。」

というところまででしたね。


何故あてにならないのでしょうか?


確かにその先輩は誠実な親切心からあなたにアドバイスしているには違いないでしょう。

ですがその前に考えて下さい。

先輩の話の前にあなたが本当に耳を傾けるべきは先生の話のはずですよね。


先生というのは、これまでのあなたの学書の過程やその中での問題点について、その全てを見てきています。

全てを見てきた上で、様々な要素を考慮し、あなたの百歩先までを見越したその上で、今のあなたが次に踏み出すべき一歩の為に、今のあなたにとって最も重要な点について、「その時」を見計らって話をするのです。


百歩先まで見越した上では、

「今はその点については敢えて触れずにおく。」

という場合も少なくありません。

それがたとえどれ程今のあなた自身が気になっている点であったとしても、です。


ところが先輩にはその辺りの事情など当然の事ながら一切分かりません。

あなたの目の前にある枝葉末節な問題点について、対処療法的な話をするのがせいぜいでしょう。

そんな事をしてみても、あなたの問題点についての根本的な解決になどならないどころか、本来目を向けねばならない方向とは違った方向に、あなたの意識を誘導してしまう結果にすらなってしまうのです。


仮に先輩の話の内容が正しいものであったとしても、それが今のあなたにすべき話なのか否かは全くの別問題です。

話すべきタイミングを見誤ったアドバイスというのは、毒にこそなれ薬にはなりません。


適切なアドバイスをするというのは、只単に目前の疑問に答えれば良い、などというような単純な事ではないんですよ。


ですから結果として、

「先輩の話はあてにならない。」

という事になるのです。


但し、実際の場面に於いては、せっかくアドバイスしてくれる先輩の話をあからさまに無視するというわけにもいきませんよね(笑)

相手は誠実な親切心からアドバイスしてくれているのですから、それに対し「ありがた迷惑です」とは言えなくて当然ですし、ましてや相手は先輩なのですから、言ってしまっては非礼にもなり角も立ちます。(この辺は良くも悪くもいかにも日本人的な感覚なのかもしれませんが。)

大人の態度としては、先輩の御気持ちだけは有り難くお受けして、話の内容については気に止めない、というのが宜しいのではないかと思います。


何だか面倒ですね(苦笑)


今回の話、私の立場から見ても実に面倒で厄介です。

実際のところ教室で今回の話のような場面に遭遇するのは珍しい事ではありません。(だからこそ記事にしたのですから。)

親切な先輩さんが後輩さんにアドバイスしているのが私の耳にも入ってきます。

私としては

「こらこらっ!余計な事を吹き込んじゃダメッ!」

と思うのですが、当の先輩さんにはやっぱり言いづらいんですよ。

教室には、私がこの仕事を始めるずっと前から通っているような、私にとっても文字通り「先輩」にあたる人達が何人もいますので、その人達に対してとなると尚更言いづらいんですね〜(苦笑)

アドバイスの内容に余りにも問題があるような時には、アドバイスした側(先輩)ではなく、された側(後輩)に、こっそり話をしてアドバイスによる意識の偏りを修正しておく事にしています。

このブログでは言いたい放題の私ですが、実際の教室ではこれでもあれやこれやと気を遣って大変なのです(苦笑)


話が逸れかけてきたようなので、今回はここまで。

それではまた。



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あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。

ラベル:書道 通信添削
posted by 華亭 at 10:48| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
早速の更新、ありがとうございます。驚きの展開でした。

>「今はその点については敢えて触れずにおく。」
そういう事もあるのですね!教わる側だった私には思いもつかない深さです。

その上、先輩に対するフォローまで(笑)
先生の立場からしても気を遣うとは、難しい存在なのですね。。。
Posted by 芝風 at 2011年09月18日 11:52
芝風様
こんにちは。

本人が気になる事と本当に気にすべき事とは違うんですね〜

教える側からするとこの辺の見極めが大事なのですが、それをどう伝えるかというのも難しい問題です。

ホント色々気を遣います(汗)
Posted by 華亭 at 2011年09月20日 04:19
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