2011年09月24日

汚さない

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最初に断わっておきますが今回の話、あくまで傾向としての話であって、「絶対に」と断言出来る程の話ではありませんので悪しからず。(それなら書くなよ、という話もありますが。)


子供の場合、上手に書く子(「上手」とは何ぞや?については今は触れません。)というのは、自分の手は勿論の事、自分が今書いたものにしろ筆にしろ机にしろ、余計なところに墨を付けて真っ黒けに汚してしまうような事が殆どありません。

一見、上手に書く事と「真っ黒け」とは何の関係も無いかのように思えますが、実はそうではなく、「当然の結果」として、上手な子は決して汚さないのです。


何故でしょうか?


答えから言えばですね。

上手な子は「自分の動作が自分自身でちゃんと把握出来ている」からなのです。


汚す一番の原因である墨の付け方について考えてみます。

上手な子は墨を付ける時に決して無造作にドボンと付けたりはしません。

そんな事をしたら付け過ぎになってしまうという事がよく分かっているからです。

そして付け過ぎのまま書いたらどうなってしまうのかという事がよく分かっているからです。

つまり、ドボンと付けたりしたら真っ黒けになってしまうという事がよ〜く分かっているのです。

よ〜く分かっているからこそ、真っ黒けになったりしないように気を付けて墨を付けるのです。

至極当然の話です。


そもそも子供に書かせるよう課題の場合、適切な墨の量で書いてさえいれば、色々あちこち汚れたりなどしないはずなのですから。


ところが反対に、自分の手どころか筆でも机でも真っ黒けに汚しまくる子というのは、ちょっとでも目を離すと何度言っても無造作にドボンと付けて、明らかに付け過ぎのままグリグリ書いてしまいます(汗)

そんな調子ですから当然机にだって墨がはねまくりますし、書いた後で吸い取ろうとしてみたところで吸い取りきれるわけもなく、これまた当然の事ながら書いたものはデロデロの真っ黒け、手も筆も真っ黒け、更にはそんな手であちこち触るからそこら中真っ黒け、となってしまいます(汗)


これは

ドボンと付けたらどうなるのか、という事が分かっていない。

もしくは、分かってはいても(分かっているにも関わらず)、「真っ黒けにならないように」などとは考えない。

または、そもそも真っ黒けになる事を気にしない。

といった感じなのでしょうが、何れにしても、自分の動作とそれによって起こるであろう結果に対して極めて無頓着な状態です。

ついでに言えば、このような子の場合、墨の付いた筆を持ったまま平気であちこち向いたり立ち上がったり物を取ろうとしたりしますから、余計に色々汚しまくります(勘弁して〜っ!)


上手に書く子に話を戻しますが、上手に書く子というのはたとえそれが無意識であったとしても、いちいち言われなくとも適切な墨の量で書こうとしますから、結果として、自分が書いたものが汚れる事もありませんし、自分の手も筆も机も真っ黒けになどなりません。

ましてや墨の付いた筆を持ったまま色々やろうとする事などありませんよ。

つまり、自分の動作とそれによって起こるであろう結果がちゃんと認識把握出来ているのです。


この辺が出来ている子というのは必然的に、字を練習する際にも同様に行動しますから、、私に言われた「注意すべき点」をしっかり念頭に置いて、つまりは今から自分がやろうとしている動作について十分に認識した状態で書きます。

十分な認識の上に書いたものであれば、その結果についても自分自身で把握しやすいのは言うまでもありません。

ですから結局上達も早いというわけです。


そこで冒頭の

「上手な子は汚さない。」

という話になるんですね〜。


さて、ここまで至極当然に思える話をお馴染みの屁理屈として長々としてきましたが、実はここからが本題です。(前置き長っ!)

が、長くなり過ぎたので続きは次回に持ち越します。(お〜い)

早目にアップしますから。

それではまた。

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あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。

ラベル:書道 通信添削
posted by 華亭 at 03:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
子どもの頃、書道塾の先生から「上手な子は汚さない」って、叱られたやうな・・・わたしも「となりのトトロ」ぢゃないですが「まっくろくろすけ」のクチでしたから!
それはともかく、「上手な子は汚さない」といふ定理に、こんな深い理由が隠されてゐたとは、思ってもみませんでした。御教示に感謝申し上げます。
墨の付け方には、お恥づかしながら今なほ四苦八苦してゐますが、「筆を執る前の意識」を高めて挑戦して参ります。
Posted by holy at 2011年09月27日 08:54
holy様
こんにちは。

深い理由という程の話でもないのですが、一見何気ないように見える行動にも、実はちゃんと理由があって本人がそれに気付いていない、という場合は少なくないように思います。

そういった事について改めて考え直してみるのも無駄ではないだろうと思い、子供の話を例にとり今回の記事にしてみました。

ようやく秋の空気になりましたね。
暑いのが苦手な私にとっては「やれやれ」といった感じです。
季節の変わり目、体調には御留意下さいませ。
Posted by 華亭 at 2011年09月27日 22:08
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