2010年12月09日

手本と行間の関係

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たまにはもう少しまともに書に関係した話をしないと、ホントに何のブログか分からなくなりそうな雰囲気なので(笑)、今回は行間について真面目に考えてみたいと思います。


別に難しい話をしようと言うのではありません。


例えば半紙に6文字書く場合を考えてみましょう。

字間(縦の字と字の間)は皆さん何も言わなくても比較的意識出来るんです。

何故なら字間が拡がり過ぎると一番下の3文字目が窮屈になったりしますし、反対に狭過ぎると3文字目の下に空間が余ってしまったりするからです。

つまり、自分でも失敗に気付きやすいんですね。


ところが行間の場合こうはいかない人が少なくありません。

広過ぎたり狭過ぎたり、となってしまっても、なかなかそれに気付きにくいようです。


原因は幾つか考えられますが、初学者の場合で最もありがちなのは、手本の見方です。

見方と言うよりは、「手本の使い方」と言った方が適当かもしれません。


今、説明の為に便宜上、半紙に6文字書く場合の1文字目から、1・2・3・4・5・6と番号を付けておきます。

6文字書き終わった時には半紙右半分には上から1・2・3、左半分には上から4・5・6と並びますよね。(文章にすると何ともややこしいですが、大丈夫ですか?)


さて、これは手本の形態にもよりますが、例えば半紙に書かれた手本やB4の紙などにコピーされた手本を使う場合、皆さんそれを縦半分に折ってから使ったりしませんか?

先ずは1・2・3を見て、そこまで書いたらひっくり返して4・5・6、となるように。

その方が、特に4・5・6を書く時に、手本の4・5・6の部分が自分の半紙のすぐ横に置けて見やすいからです。


この事自体に問題はありません。

手本をなるべく自分の紙の近くに置いた方が見やすいのは当然の話ですから。

だから手本を折っちゃダメ、という話ではありません。(先生によってはダメという人もいるのかもしれませんが、私はOKです。)


問題はですね。

最初に手本を縦半分に折る前に、広げた状態でちゃんと1・2・3と4・5・6の間、つまりは行間がどうなっているのかを全く確認しない事なんです。


「え〜っ!?そんな人いるの?」

と思う人もいるかもしれませんが、初学者の場合、このような人が非常に多く見られます。

しかもこのような人の場合、最初に折ったが最後、手本が開かれる事は2度とありません(笑)

つまり、手本の行間は1度も確認される事がないままなのです。


ほらほら、思い当たる人、いませんか?


これでは自分が書いたものの行間が広いとか狭いとか、そんな事に気付く(気付ける)わけがありません。

そもそも手本の行間を全く見ていないんですから。


今回は最も単純な例を挙げましたが、それですら初学者の場合にはホントに極めて頻繁に起こる問題なんですよ。


話が行間から離れてしまいますが、今回の話と全く同じ原因で起こる問題として、行の1番上の字の高さを確認しない、という事も、初学者の場合、行間の場合と同じような頻度で起こります。

例えば1と4の頭の高さが揃っていたとします。

それを確認しないままに手本を折って書いてしまうので、自分が書いたものの1と4の高さが違ってしまったとしても、その事に気付かないのです。

これも思い当たる人がいるはずですよ。


話を行間に戻しますが、今回挙げたような単純な例の段階で、行間をしっかり意識する事を「当たり前」の事として身に付けておかないと、3行以上に行が増えたり条幅のように紙が大きくなったりした時に、同様の問題が更にひどい状態として起こります。


要は書く前に手本の行間に目が向くか否かという事なので、今回の話もいつもの「筆を持つ前の意識」の問題という事になりますが、だからこそ余計に、初学者の場合にはうっかりしやすいようです。

手本は折っても構いませんから、くれぐれも行間の事を忘れないで下さいね。

書は字が書いていない空白の部分も含めて書なのですから。


今回はここまで。

少しは書のブログらしくなりましたかね(笑)

それではまた。

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あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。
ラベル:書道 通信添削
posted by 華亭 at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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