2010年11月13日

視点

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意外に思われるかもしれませんが、私はこのブログの記事の草稿をいつも携帯電話のメール作成画面で書いています。

ゆっくりパソコンの前に座っている時間が無い私にとって、何時でも何処でもちょっとした時間を使いながら、少しずつでも書き進められて便利だからなのですが、書いたものをパソコンに移して実際に表示される大きな広い画面で読んでみると、携帯電話で書いていた時には感じなかった問題に気付く事が少なくありません。

それは文章全体としてのバランスとでも言うべきものなのですが、例えば冒頭部分の比重が大き過ぎる、といった問題です。

画面の大きさが変わっただけで何故このような事が起こるのか、不思議な話ではありますが、画面が大きくなると視覚的に広く見られる事が関係しているのかもしれません。(そもそも文章を書くのが下手なだけだろ、という意見はこの際黙殺します(笑))


実はこれと似たような事が、書に於いても初学者の場合によく起こるのです。

例えば半紙に6文字大のものを書いているとしましょう。

当然の事ながら、書いている本人は1文字毎、1点1画毎に集中して書いています。

この状態というのは、私が携帯電話で1文毎に言葉を選びながら書いている状態と同じと言えるでしょう。

ところが6文字書き上がったものを見てみると、全体が上に寄ってしまっていたり、字間が狭過ぎたり広過ぎたり、といった具合です。

つまり全体としてのバランスが悪いんですね。

これは私が携帯電話で書いていた文章を広い画面で読んでみると全体としてのバランスが悪い事に気が付くというのと同じです。


そこで私がその1枚を手に取り、少し離した位置から書いた本人に見てもらうと、

「ホントだ!書いている時には全然気が付きませんでした。」

となるわけです。


結論としては、ミクロの視点とマクロの視点のバランスが肝心という事なのですが、初学者の場合これがなかなか難しいようで、マクロの視点を欠いてしまう人が殆どです。


1文字毎の練習である事も事実ですが、その結果としての1枚全体としての仕上がりが全くの意識外というのではやはり困るのです。

半紙に6文字書く事が最初から分かっているのであれば、6文字書いた全体像がどのようになるべきなのか、先ずはそれをイメージしておかなければなりません。

そもそも1文字書く場合を考えてみても、1点1画に注意しながら書くわけですが、その結果としてその文字の全体像がメチャクチャになっていたのでは困るでしょう。

それと同じ事ですよ。


初学者の場合によく起こりがちなのが、一番上の字が大きくなり過ぎて下の字が窮屈になってしまう、という状態ですが、これも実は、全体の中に於ける1文字目の大きさがしっかりイメージ出来ていない、というのも原因の一つなのです。

つまりは紙面全体に於けるイメージを最初に持てるかどうか、という事が重要なのです。


先程、初学者の場合にはマクロの視点を欠いてしまう人が殆どだと書きましたが、少しずつ全体像が見えるようになってくると、今度はミクロの視点が甘くなり、1点1画が疎かになってしまう人がいます。

これまた当然困ります。

ミクロとマクロと、その両方の視点を常に意識しておかなければいけません。

これは普段の練習での意識の仕方によって身に付ける事が出来る事ですから、どちらかの視点が疎かになる事のないように、常日頃から注意してみて下さい。


皆さん、自分を振り返ってみてどうですか?


余談になりますが、今回話してきたような発想は中国人の書には無い、という話を聞いた事があります。

彼らは

「1点1画を充実させて書いてさえいけば、その結果としてその1枚全体も充実したものになる。」

という発想なのだそうです。

ですから、書き進んだ結果、

「紙が足らなくなったら足せば良い。余ったら切れば良い。」

となるのだそうで、これは、最初に紙面の大きさありきで考える日本人とは全く反対の発想であり、空間に対する感覚の違いが現れているようで非常に面白いと思いますが、実際に初学者がこのような発想で書いてしまったら、それこそ全く収拾がつかないものになってしまうでしょうから、あくまで余談として聞いておいて下さい。


さて、今回の文章も何ともバランスが悪いですね(苦笑)

それではまた。

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初めてこのブログを読まれた方へ。

いらっしゃいませ。

あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

初心者の方や学び始める以前の方には難解な部分も多かったかもしれませんが、お許し下さい。


「一言書いてみたいんだけど、みんなに読まれてしまうコメントに書くのは何だか気が引ける・・・」

という方や、

「何だか下手な事を書いたら説教されそう・・・」

という方、また、通信添削について御質問のある方は、下記のアドレスまで御意見御質問をお送り下さい。

誹謗中傷を目的としたような常識に反するもの以外、お返事させていただきます。

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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。

ラベル:書道 通信添削
posted by 華亭 at 05:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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