2010年01月05日

針切

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皆さん、新年明けましておめでとうございます。

今年も「のんびり」いきますので宜しくお願いします。

昨年の最後に書いたとおり、昨年の後半はアップをサボり過ぎました(汗)

今年はアップ率を上げられるように頑張りたいと思います。

とか言いながら、早くも年明けからサボり癖が出そうですから(苦笑)、その前に早速いきましょう。


今回は「臨書のすすめ 仮名」で『針切』です。

テキストは今回も二玄社『日本名筆選』を挙げておきます。


さて、仮名の場合、初学者の多くがぶつかる壁の一つとして、古筆の原寸大臨書の難しさという事があるように思います。

何もややこしい話をしたいのではなく、早い話が、「なかなか古筆と同じ小ささや細さで書けない」という初歩的問題です。


これは実際には単なる練習による慣れの問題なのですが、

「とにかく慣れなさい!」

と言うだけではさすがに少々不親切ですよね。


そこで紹介するのが今回の『針切』です。

この『針切』、名前の如く細い筆線が特徴で、その線は只単に細いだけではなく、とても「鋭く強い」ものです。

この「強く鋭い」という点こそが、『針切』が「針のように」と呼ばれる所以でしょう。


更には他の古筆と比較しても字粒がとても小さいので、この『針切』を学ぶ事によって原寸大臨書に於ける「古筆と同じ小ささや細さで書けない」という問題に対しての集中的な練習が出来るのではないかと思うのです。


とにかくその字粒の小さい箇所は徹底的に小さいですし、筆線も細い箇所は徹底的に細いですから、原寸大臨書をやった事のないような人にとってはこの小ささや細さを再現しようとする事はかなりの難題でしょう。

難題なだけに「良薬口に苦し」といった感じで効き目もあるとは思いますが、古筆中いきなりこれをやるのは正直なかなか厳しいかとも思いますから、古筆の原寸大臨書をやった事のない人は、これまでこのブログで紹介してきた他の古筆を先にやってからの方が無難かもしれません。


字粒の小ささからくる結果として生み出された運筆のリズムは非常にリズミカルで、例えば『高野切第三種』の「のびのびとした」というような感覚とは少々異質です。


これまでこのブログで紹介してきたような古筆で線の強さについて充分に鍛えてきた人であれば、その上でこのリズム感を体得する事は技術の幅を拡げる事に繋がりますが、その反面、注意すべき点もあります。

字粒の小ささについて言えば、小さいが故に筆の動かし方まで指先だけを使ったようなこじんまりとしたものになってしまう恐れがありますし、線の細さについて言えば、その細さの再現ばかりに気をとられて、只単に細いだけのヒョロヒョロとした弱い線になってしまいがちです。


いずれもそれに気付かないままでは「良薬」どころか悪癖を付けるだけになってしまいますから、充分に留意しておく必要があります。

先程「いきなりこれをやるのは正直なかなか厳しい」と言ったのは、その辺りの事も含めての話です。

只単に「小さく細い」だけなのではなく、「鋭く強い」ものであるという事を決して忘れないようにしましょう。


この『針切』を充分やってから、例えば先程触れた『第三種』をやり直してみると、線の細さについての苦労が消えているはずですし、『第三種』が持つ「のびのびとした」といった感覚も改めて実感出来るのではないかと思います。

そう感じる事が出来るようになる日を楽しみにしながら、この『針切』に取り組んでみて下さい。


今回はここまで。

それではまた。

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初めてこのブログを読まれた方へ。

いらっしゃいませ。

あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

初心者の方や学び始める以前の方には難解な部分も多かったかもしれませんが、お許し下さい。


「一言書いてみたいんだけど、みんなに読まれてしまうコメントに書くのは何だか気が引ける・・・」

という方や、

「何だか下手な事を書いたら説教されそう・・・」

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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。

ラベル:書道 通信添削
posted by 華亭 at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 臨書のすすめ 仮名 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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