2009年11月14日

真っ直ぐ。その4

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「真っ直ぐ」というテーマで話してきた内容も今回でもう4回目。

正直なところ、既に一刻も早くこの話題を終わらせたい気分になってしまっているのですが(苦笑)、まだそういうわけにはいきそうにもありません。

早速頑張っていきましょう。


前回までは目安の中心線がある場合として話を進めてきましたが、実際に年賀状の宛名書きをするような場合、いちいち鉛筆で薄く目安の垂直線を引いておく事など面倒ですから、必然的に目安の線が何も無い状態で書く事になるかと思います。

そのような状態で書く場合、どうしたら良いのでしょうか?


答えは単純で

「自分が書いた1文字目を目安にする。」

というものです。


既に話したように、真っ直ぐ書けたかどうかというのは、1文字目に対する2文字目以降の位置関係の問題ですから、先ずはとにかく1文字目を書いて、その位置を基準として2文字目以降を書けば良いのです。

言うまでもなくこの理屈には、

「少なくとも1文字目自体は真っ直ぐ書けている。」

という前提があるわけですが、それについては前回までの話でクリア出来ているとして話を先に進めます。


「自分が書いた1文字目を目安にする。」

と言うのは簡単ですが、これを実際にやろうとすると、皆さんなかなか出来ません。

尤も目安の中心線があったとしてもずれたり曲がったりするのですから無理もない話ではあるのですが、それにしても、出来ません(苦笑)

目安の線が無いのですから、線がある時以上に密度の高い意識を持ちながら書いて下さい。


今回も「東京都」を例にして考えてみましょう。


とりあえず1文字目の「東」は無事に書けたとします。

次に「京」を書くわけですが、その1画目、この位置が重要です。

前回までの話のとおり、「東」に対してこの1画目がずれてしまうと、必然的に「京」全体もずれてしまいます。

目安の中心線がある場合には、その中心線の上に書けば良かったのでしたね。

ですが、今は線がありません。

何を目安にしますか?


「京」の話をした時にも触れておいたのでもうお分かりだと思いますが、1文字目「東」の6画目の縦画を目安にするのです。

つまり、6画目の縦画を目安にして、それを垂直に下ろした「架空の中心線」を想定するのです。

そして目には見えないその「架空の中心線」の上に、「京」の1画目を書くのです。
「東京」真っ直ぐ


繰り返しになりますが「東」6画目の縦画、つまりは「架空の中心線」に対して「京」の1画目が下図のように右や左にずれてしまうと、必然的に「京」全体もそれにつられて右や左にずれてしまいますから、ここは極めて重要なポイントです。
「東京」ズレ

「東京都」3文字が真っ直ぐ書けるかどうかは、ここにこそかかっていると言っても良いでしょう。


「なぁ〜んだ。当たり前過ぎて何だか拍子抜け。」

と思うのでしょうが(笑)、その「当たり前」が出来ていない人の何と多い事か。


一見当たり前に思えるような事をどれだけ本当に「当たり前」の事として確実に積み重ねているのか?

私がこのブログで度々話してきたこの説教じみた台詞を、やはりここでも繰り返さなければなりません。

「当たり前」の事だからこそ、こうして改めて言われるまでも無く当たり前にやって欲しいのです。


「架空の中心線」に合わせて「京」の1画目が書けたら、「京」について説明した時の要領で「京」を書き進めます。

「京」6画目の縦画を書く前に、「京」1画目や、更に上の「東」の縦画の位置を再度確認しておく必要があるのもこれまた言うまでも無い事ですが、これは換言すれば、「東」6画目の縦画から下ろしてきた「架空の中心線」を確認するという事ですね。


そうして書き進めていくと、「東」の6画目→「京」の1画目→「京」の6画目といった具合に、それぞれが「架空の中心線」の上に真っ直ぐに並んでいるはずです。

ここまできたら次は「都」ですから、「架空の中心線」を更に下に伸ばしたつもりで、「都」の偏と旁のバランスに注意しながら「都」を書けば・・・


ホラッ!

「東京都」3文字が建に真っ直ぐ並びました。
「東京都」真っ直ぐ


はぁ、疲れた・・・(苦笑)


今回お話した「架空の中心線」という考え方を頭に入れておけば、3文字だろうが10文字だろうが同じ事の繰り返しですから、どこまででも真っ直ぐに書けるはずですし、例えば「神奈川」のように1文字目に目安となる縦画が無い場合でも、偏と旁のバランスに注意して「神」を書いておいて、その中心を「架空の中心線」として下に伸ばすつもりで書いていけば、やはり同じ理屈で書けるわけです。


「それにしても、いちいちこんな面倒臭い事を意識しながら書かなければいけないの?」

と思われる方もいるでしょう。

その辺りについての話は次回に。

次回こそ、このテーマは終わりにしたいですね(苦笑)

それではまた。

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初めてこのブログを読まれた方へ。

いらっしゃいませ。

あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

初心者の方や学び始める以前の方には難解な部分も多かったかもしれませんが、お許し下さい。


「一言書いてみたいんだけど、みんなに読まれてしまうコメントに書くのは何だか気が引ける・・・」

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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。

ラベル:書道 通信添削
posted by 華亭 at 00:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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