2009年09月19日

皇甫誕碑

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いや〜、また随分とアップをサボってしまいました(汗)

またポツポツと始めますので宜しくお願いします。


さて、今回は「臨書のすすめ 楷書」で、紹介するのは歐陽詢『皇甫誕碑』です。

この碑は『皇甫府君碑』とも呼ばれますが、ここでは『皇甫誕碑』(以下『皇甫誕』)と呼んでおきますね。

テキストは例によって二玄社『中国法書選』を挙げておきます。


歐陽詢の書としてはこの「臨書のすすめ」でも既に『九成宮醴泉銘』(以下『九成宮』)を紹介しています。

この『皇甫誕』は『九成宮』の影に隠れてしまったような、或いは二番手扱いされているような印象があって、『九成宮』程には積極的に扱われていないように思います。(同じく歐陽詢の『温彦博碑』や『化度寺碑』はその度合いが更に強いようです。)


『九成宮』は何と言っても「楷法の極則」と呼ばれるくらいですから、初学者の楷書のテキストとして虞世南の『孔子廟堂碑』と共に必ず名前が挙がりますし、「歐書はそれで充分」、という事になってしまうのかもしれません。

それに、『九成宮』に比較して拓が模糊としている部分が少なくありませんから、その点でも初学者は『九成宮』、という事になってしまうのでしょう。


が、古来、

「歐書を学ぶには先ず『皇甫誕』から」

という意見もあるくらいですから、『九成宮』をやった事があるからと言って『皇甫誕』をないがしろにしてはいけませんし、歐書が初めてという人はいっその事いきなりこちらからやったとしても全く問題ありません。

それでもやはり一般的には『九成宮』をやった事がある人が次に取り組む歐書として、という場合が多いでしょうから、両者の違いは何処にあるのか、という点について考えながら臨書してみると、とても面白いと思います。


具体的な違いについてここで少しだけ挙げておくとすれば、

1、入筆。
2、点画同士の接触のさせ方。
3、懐の広さ(狭さ)。
4、北方系の匂いの強さ。

といった点が分かりやすいと思いますから、その辺りを念頭に置きながら、両者の比較をしてみると良いと思います。


その結果として『九成宮』の凄さを再認識させられる事になるかもしれませんが、『九成宮』がそれ程までに凄いからこそ、

「初学者にとっては『皇甫誕』の方が適切」

という考え方も出来るわけで、裏を返せば、

「ホントに初学者に『九成宮』は適切なのか?」

という疑問につながっていく事にもなるのです。


似たような話は「人気」「人気。その2」で書いているので、詳しくはそちらを読んで下さい。


まぁ、「どちらが上か?」などという考えは持たずに、とにかく臨書してみて下さい。

比較するも何も、話は実際に自分で書いてみてからにしましょう。

言うまでもなく形臨ですよ。


というわけで、久々の記事は『皇甫誕碑』を紹介しました。

それではまた。


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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。

ラベル:書道 通信添削
posted by 華亭 at 03:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 臨書のすすめ 楷書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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