2009年08月03日

孟法師碑

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今回は「臨書のすすめ 楷書」でチョ遂良の『孟法師碑』です。(チョが表示出来ません。ころもへんに者です。)

やっと登場のチョ遂良なのに、やっぱり頑ななまでに『雁塔聖教序』は後回しなわけですが(笑)、この『孟法師碑』は『雁塔聖教序』との比較に於いては勿論の事、『九成宮醴泉銘』や『孔子廟堂碑』と比べると尚更、余りにも地味な扱いを受け過ぎているように思います。


チョ書と言えば『雁塔聖教序』のイメージが強過ぎるのでしょうが、実はこの『孟法師碑』、初学者の楷書練習に非常に適していて、その意味では『九成宮』や『廟堂碑』に一歩も引けを取りません。

だからと言って「初学者向きに過ぎない」などという単純な話ではありませんし、単に「チョ遂良の若書き」という事で済ませられるようなものでもありません。

『雁塔』とはまた異なった、なかなか奥深いものを持った書ですから、まだ臨書してみた事のない人は是非一度書いてみて欲しいと思います。


テキストには例によって二玄社『中国法書選』を挙げておきます。


この碑の拓本は現在は三井文庫にあるはずですが、虞世南『孔子廟堂碑』、丁道護『啓法寺碑』、魏栖梧『善才寺碑』とともに所謂「臨川李氏四宝」のうちに数えられる一本で、天下の「孤本」です。(三井文庫蔵は『啓法寺碑』以外の3本)

重刻本を底本にした影印本もあるそうですが(私は未見です。)大抵は三井本を底本にしているはずですから、一般的に入手出来る影印本なら問題無いでしょう。


さて、私は「臨書のすすめ」の記事を書く時には必ずその前に、自分自身の確認の為に、紹介するものを一度全臨し直すのですが、今回改めてこの碑を臨書してみてその魅力を再確認しました。


確かに筆法の合理性や結体に於ける神経の細やかさや鋭さで言ったら『九成宮』の方が上でしょうし、強靭な骨格を内に秘めた上での全体に漂う静けさや穏やかさに於いては『廟堂碑』の方が上でしょう。

ですが、この碑にはこの碑にしかない魅力が有るのもまた事実です。

それについてはここで無理矢理私の拙い言葉で説明するよりも、やはり皆さんが実際に書いてみるのが一番だと思います。


行書の筆意が混在している箇所があったり、転折部分で時々少し癖のある筆使いが見られたりしますが、それを除けば全体的には至って分かりやすい筆法だと思いますので、この碑を元にして悪癖が付くような事は無いでしょう。

この碑の中に『雁塔』の萌芽を探し求める事も十分可能ではありますが、ここではひとまず『雁塔』の事は置いておいて、この碑に没頭してみましょう。


言うまでもなく、形臨ですよ。


チョ遂良、やはり只者ではありません。


というわけで今回は『孟法師碑』でした。

それではまた。

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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。

ラベル:書道 通信添削
posted by 華亭 at 07:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 臨書のすすめ 楷書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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