2009年07月10日

高野切第二種

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今回は久しぶりに「臨書のすすめ 仮名」といきましょう。

今回紹介するのは、『高野切第二種』です。

テキストは今回も二玄社『日本名筆選』を挙げておきます。


「臨書のすすめ 仮名」ではこれまでに高野切の『第一種』と『第三種』については既に紹介済みですが、『第二種』をすっかり忘れたままだった事に気が付きました(笑)

言い訳をするようですが、『第二種』を後回しにしたままになってしまったのにはそれなりの訳があります。


この『第二種』、これまでここで紹介してきたものと比較すると、非常に癖のある字なのです。

「臨書のすすめ」は「特異なものは後回し」という方針ですから、癖のある『第二種』も後回しにしていたのでした。


「癖」と言うと言葉が悪いかもしれませんから「特徴」としておきましょうか。

最大の特徴は、字が右に傾いている、という点でしょう。

とにかく殆んどの字が右に強く傾いていますから、例えば『第三種』をやった人がこの『第二種』を始めると、恐らく最初のうちは非常に強い違和感を覚えると思います。


その筆線は側筆の傾向が強く、時々独特の「揺れ」が混じります。

この点も『第三種』とは丁度対照的な特徴になるわけですが、側筆の傾向が強いが故に、初学者がこれを臨書しようとすると、右回りの動きの時などに筆がドスンとしりもちを付いたままの状態での線になりやすいので注意が必要です。

『第二種』は紙に対する筆の食い込みが強いのですが、しりもちをついた線では、『第二種』のそれとはおよそ正反対の全くの別物になってしまいますからね。


先程「初学者が」とは言いましたが、正直な話、初学者の練習にこの『第二種』はお薦め出来ません。

少なくとも、古筆の臨書をこの『第二種』から始めるという事だけは避けた方が良いと思います。

字が右に傾いているという点一つをとっても、仮名のオーソドックスな字形をマスターする前に、この『第二種』のような「特徴」のある字形の練習をしてしまう事は避けた方が無難だからです。


高野切の三種中、分量としてはこの『第二種』が最もあると思いますが、もしも三種全てを学ぶとしたら、この『第二種』は最後にすべき、というのが私の考えです。(因みに『第三種』『第一種』『第二種』というのが私の考える順番です。)


何だか悪口を並べたような感じになってしまいましたが、そうではなく、それ程までに特徴的な書であるという事です。

だからこそ本音としてはこの『第二種』はここでは紹介したくなかったんです(苦笑)

そもそも「臨書のすすめ」なのに「薦めたくない」なんて、おかしいじゃないですか(笑)


「そこまで言うのにどうして?」

と思うかもしれませんが、先ずは、『第一種』と『第三種』は紹介しておいて、『第二種』だけは触れずじまいというのも如何なものか、という単純な理由です(笑)


それから、今回ここまで書いてきたように、『第二種』は初学者が扱うにはある種の「危険」を伴う書ですから、独学者がそれとは知らずにこの『第二種』から古筆に入ってどっぷり浸ってしまう、というような事にはなって欲しくなかったからです。(もしもあなたに先生がいるのなら、「最初はこの『第二種』から」という事はまず無いはずです。)

仮名を学ぶ道程としてはやはり、これまでにここで紹介してきたようなものから始める方が順当だと思いますから、それらを十分に学んだ上で、この『第二種』に触れるのであれば、今回話してきたような「特徴」も、『第一種』や『第三種』には無い『第二種』ならではの魅力として、見誤る事無くあなたの目に写るはずです。


ですから慌てる事はありません。

『第二種』は暫くそのまま後回しにしておきましょうね。

というわけで、今回はお薦めしない「臨書のすすめ」でした(笑)

それではまた。

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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。

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posted by 華亭 at 05:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 臨書のすすめ 仮名 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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