2009年07月26日

手間暇

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今回はちょっと趣向を変えた話をしましょう。


皆さん、印材って知ってますか?

「知ってるよ、そんなの。」

という人も多いでしょうが、一言で言えば、篆刻で使う石の事です。

つまりはこれに字を刻するわけですね。


この印材、書道用品店で簡単に入手出来るものですが、問題はその質です。

正にピンからキリまで、これ程までに幅のあるものもなかなか無いのではないか、というくらいに違います。

もっと端的に言えば、その値段の幅が恐ろしい程に(笑)あるのです。


最も入手しやすいのは青田石などの練習用で、安い店なら例えば2センチ角のもので一本百数十円という感じでしょう。

便宜上、練習用とは言いましたが、練習にしか使えないという意味ではありませんし、実際にはそれで大抵の場合には事足りてしまいますから、篆刻をやっている人にとっては、この辺りが最も馴染み深い印材の筈です。


その一方で、大きさは全くでありながら、一本数十万円だの数百万円だのという石が存在するのも事実です。


何がそんなに違うのかって?

美しいんですよ、信じられないくらい。


どれ程美しいものなのか、実物は見た事が無い人でも、写真でなら見た事があるかもしれませんね。

正に玉石、宝石です。

当然美しい分だけ希少になりますから、値段も高くなるわけです。


そういった美しい(高〜〜い)石は刻しても刻し易いそうですが、正直言って私にはそんな石に刻した経験などありませんので(笑)、実際にはどうなのかについて私が偉そうな事を言うのはフェアではないでしょう。

そもそも私のような庶民には、そんな石にはとてもではありませんが手が出ません。


そこで今回の提案です。

お金をかける事が出来ない代わりに、手間暇をかけてみる、というのはどうでしょうか?

因みに、「いくらでもお金をかけられる」という人には申し訳ありませんが、そういう人はこの先を読んでも意味が無いので読まないで下さい(笑)


印材1-1
印材1-1


印材2-1
印材2-1


これ、私の手元にある印材です。

なかなかキレイでしょ?

どちらも自分で手間暇をかけて磨き上げたものです。

自分でこんなにキレイにする事が出来たら嬉しいと思いませんか?


せっかくなので他の角度の写真も見て下さい。

それぞれの画像をクリックすると大きいサイズで見られます。

印材1-2 印材1-3 印材2-2 印材2-3

印材1-2       印材1-3       印材2-1        印材2-3


因みに1-3と2-3は大きさの比較の為に、500円玉の上に乗せてみました。

言うまでもないでしょうが、1-1・1-2・1-3は同じ石、2-1・2-2・2-3は同じ石です。


何でこんな写真を載せたかと言うとですね。

元からこのようにキレイであれば勿論それはそれで嬉しいでしょうが、今回は、それを自分自身の手でやってみよう、というお話です。


「え〜?ホントに出来るの〜?」

って、出来ますよ(笑)

私にだって出来るんですから。


さて、それでは実際に自分で磨くとして、先ずは何より磨こうとする石を手に入れなければなりませんが、困った事に、磨く手間暇をかけるに値するような「1本まるごと綺麗な石」など、そうそう見付かりません。

そもそもそんな石は高いわけですから、今回の話の対象外です。

しかし「キレイな石は高い」という事は逆に言えば、欠点のある石なら、極めて安価で手に入るという事でもあります。

ですから今回の狙い目はそのような石です。


「欠点のある石」とはもう少し表現を変えて言えば、「磨けば光りそう」な部分を含んだ石、という事ですね。

例えば極端な話、練習用の安い青田でも、

「1本のうちの半分、もしくは3分の1くらいの部分は磨けば光りそうだけど、あとの残りの部分は全然ダメ。」

というような石なら、よ〜く探せば店に並んでいる石の中でも1つや2つくらいは見付かるものです。

そうしたらその石、キレイな部分を残して自分で切ってしまえば良いのです。

「短くなっちゃうじゃないか。」

と思うかもしれませんが、長いままでなければそんなにダメですか?

そうでもないでしょ?(笑)

今回の写真の石も2つとも(青田ではありませんが)、下3分の1はひどいものだったんですよ(笑)


他には5センチ角以上の大きさの石でも、一つまるごとキレイなものなど有りませんが、その一部分に「磨けば光りそう」な部分を含んだ石なら、これまたよ〜く探せば時々見付かります。

この場合も、その石の中から、自分で「磨けば光りそう」な部分だけを切り出せば良いのです。

「磨けば光りそう」な部分を含みながらも、それ以外の部分がひどいものの場合、ひどい部分が汚ければ汚い程、敬遠されて売れ残りがちなのでしょうが、私の場合は即買いです(笑)


又、1本数千円から1万円程度の石で紐が付いているような場合、その程度の値段の石の紐は間違い無く粗雑な彫りなので、早い話が「無い方がまし」な場合が殆んどなのですが、紐以外の部分が良さそうなら、私は自分でその紐の部分を切り取ってしまいます。

だって、「無い方がまし」なんですから(笑)

紐を自分でもっと精巧に彫り上げる、という選択肢も無いわけではありませんが、今回はそれについては触れません。


とまぁ、このような具合で、「磨けば光りそう」な石を手に入れる事が出来たとしましょう。

次は実際に「磨く」行程に入るわけですが、話が長くなってきたので、続きは次回に。

それではまた。

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あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

初心者の方や学び始める以前の方には難解な部分も多かったかもしれませんが、お許し下さい。


「一言書いてみたいんだけど、みんなに読まれてしまうコメントに書くのは何だか気が引ける・・・」

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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。

ラベル:書道 篆刻
posted by 華亭 at 08:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 篆刻のすすめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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