2009年03月10日

オンライン添削考

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nonbirishodo@mail.goo.ne.jp

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特に最近という話ではありませんが、ネットの利便性を活用した通信添削(オンライン添削)というものがありますよね。

画像データとして用意された手本を自分でプリントアウトし(プリントアウトしない人もいるでしょうが。)、それを見て自分が書いたものをデジカメやスキャナで取り込んで、それを画像データとして送信しておくと、添削されたものが画像データとして返信されてくる、という仕組みのようです。

教室に通う時間が要らないのは勿論、郵送する手間すら省けて簡単便利、という事なのでしょう。

因みにこのブログでも通信添削を行っていますが、上記のようなデータのやりとりによる方法は採用していません。

何故でしょうか?


通信添削について」でも一言だけ触れていますが、添削を受ける人が肉筆を直接介してこそ気付く事が出来る部分というのを大事にしたいからです。

因みに私が実際に目の前で書いているところ、つまりは筆の動きを直接目で見てもらう事が出来ない、という通信添削最大の弱点を補う為に、必要に応じて書いている様子を撮影した動画を送って、それを見てもらう、という事ならありますが、それはまた別の話です。


私の通信添削は基本的には臨書したものがその対象の中心ですが、場合によっては私の書いた手本を使って練習してもらう事も少なくありません。

その時に問題となるのが、例えば線質です。

初学者にとっては、線の切れや深さといったものは、画面に表示されたりプリントアウトされたりしたものを見ても今一つピンとこない場合が多くて当然ですが、反対に、肉筆の手本を見たり、自分の書いた肉筆に直接添削されたり、という事によって、「成程」と初めてその違いを実感させられる場合が少なくないのです。

特に私の場合、「筆のバネが効いた線が引けているかどうか」という点を、(書体の別に限らず)全てに於ける基本と考えていますから、少しでも早くその「引けている」のかどうかの見分けが付けられるようになってもらう為にも、直接肉筆を扱ったやりとりをする必要があるのです。


添削する側の立場から言えば、手本の画像を用意しておいて、それを学ぶ側が自分でプリントアウトしてくれるのなら、その方が確かに楽ですよ。

一人毎にその人に合わせた手本を一枚一枚書いたりせずに済むのですから。

それに、送られてきた添削対象が画像データであろうが肉筆であろうが、その線が「引けている」のかどうかくらいは一目見れば分かりますよ。(分からないようでは、この仕事は務まりませんから。)

問題は、添削を受ける側が、それが分からない、という事なのです。

分からない、と言うよりも、気付かない、と言った方が適当かもしれません。

一番大事なところに気付かないまま、一体何を学び、何を学ばせようというのか、私にははなはだ疑問だというのが、正直な感想です。

何れにせよ、こうなると、添削を受ける側の利である筈のオンライン添削も、実のところ得をするのは誰なのか、分からなくなってきます(苦笑)


ですがまぁこんな話は、他を非難する事で相対的に自分を良く見せようとするようなもので、していて楽しい話ではありませんし(苦笑)、大きな問題点があるにせよ、それを活用して実際に役に立っている人もいるのでしょうから、それはそれで良いのかもしれません。

画面に表示されたものを見るという事自体を否定してしまっては、私の「小篆千字文」の試みを自己否定する事になってしまいますしね(笑)


という事で、この辺で止めておきましょうね。

それではまた。

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初めてこのブログを読まれた方へ。

いらっしゃいませ。

あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

初心者の方や学び始める以前の方には難解な部分も多かったかもしれませんが、お許し下さい。


「一言書いてみたいんだけど、みんなに読まれてしまうコメントに書くのは何だか気が引ける・・・」

という方や、

「何だか下手な事を書いたら説教されそう・・・」

という方、また、通信添削について御質問のある方は、下記のアドレスまで御意見御質問をお送り下さい。

誹謗中傷を目的としたような常識に反するもの以外、お返事させていただきます。

nonbirishodo@mail.goo.ne.jp


定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。

ラベル:書道 通信添削
posted by 華亭 at 19:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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