2009年02月11日

質と量。その2

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早速前回からの続きです。

以前からの読者の皆さんはよく御存知かと思いますが、

「いくら書いてもダメ」

なのではなく

「いくらも書いていないからダメ」

というのが、この類の話に対する私の基本的なスタンスです(苦笑)


しかしこれだけだと余りに辛口のようなので(苦笑)、もう少し分かりやすく換言すると、

「書というのはあなたが思っている程簡単に上達出来るようなものではないし、あなたが『いくら書いても』などと言っている程度では、実際には『いくら書いても』などと言ううちには入らない。」

という事になるのですが…

どうにも余計に辛辣になってしまいましたね(苦笑)


「だって先生はいかにも簡単そうに書いてみせるから…」

確かに先生は皆さんの目の前でいかにも簡単そうに書いてみせるのでしょう。


「どうしても先生みたいに書けない。」

といった類のセリフもよく聞きます。


ですが、こんなの当たり前ですよ(笑)

先生はその一本の線が「いかにも簡単そうに」引けるようになるまで、皆さんの何百倍も何千倍も何万倍も練習を積み重ねてきているんですから。


これまたこれまで色々な角度から度々話してきましたが、それでもやはりこの部分が皆さんが書を学んでいく上で(実際は書に限った話ではないのですが。)、一番のネックになっているように思うので、敢えてもう一度ここで話してみたいと思います。


当たり前の話ですが、書が上達する為には練習が必要ですよね。

まぁ、厳密にはそれだけではないのですが、ここではそこには触れず、練習についてのみ焦点を当てて考えてみましょう。


練習について考える時、問題となるのが、その「質」と「量」です。(やっとタイトルまで辿り着きました(汗))

「量」については少ないよりも多い方が良いのは言うまでもありませんが、かと言って、皆さんに、

「以前の私のように1日14〜16時間練習する、という日々をひたすら続けなさい。」

というのでは余りに非現実的ですし(笑)、何の解決にもならないでしょう。

皆さんそれぞれがそれぞれの書との関わり方の中で、自分のペースで筆を持てば良いのですから、この点について私がとやかく言うつもりはありません。


本当に問題なのは「質」の方です。


練習の「質」と言うと、皆さんとかく

「何を教わるか?」

という意味での「質」を考えてしまいがちですが、実はそんな事よりも

「どう教わるか?」

の方が遥かに大切です。

にも関わらず、それについて省ようとする人はあまりいません。


このブログでこれまで色々書いてきた中で、この点に関する内容が一番多かったかもしれませんし、普段書を教えている立場の私からすると、学ぶ側の皆さんに最も伝えたいと思っている事の一つでもあるのですが、なかなか本当の意味では理解してもらえないようです。


「ちっとも書けない」

と嘆く前に、

「何故書けないのか?」

について、具体的な問題点が何処にあるのかを本当に本気で考える人が一体どれだけいるでしょうか。


「上手くならない」

と愚痴をこぼす前に、

「次の一枚を書く時に注意すべき事」

について、次の一枚を「書く前に」、今自分の書いたものと手本とを、それこそ穴が空く程にまで見比べてみる人が一体どれだけいるでしょうか。


いないんですよ、殆んど(苦笑)

だから、書けるようにならないのです。


私はこれまでこのブログで言い続けてきました。

「筆を持つ以前の意識」

の大切さを。


「ん〜、何だか上手くいなかいなぁ…」

といってそのまま次の一枚を書いたとするならば、私がいつも言うとおり、その結果など見るまでもありません。

先の一枚と何一つ変わらないものが出来上がるまでの事です。

それなのに、その事に気付いていない人の何と多い事か。


考えてもみて下さい。

そもそも「上手く」ってどんなものですか?


「先生の手本と同じような字」

と思ったあなた。

確かにそれも答の一つなんでしょうが、ちょっと違うんです。


ここからちょっと話がややこしくなりそうなので、続きは次回にしましょう。

それではまた。

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初めてこのブログを読まれた方へ。

いらっしゃいませ。

あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

初心者の方や学び始める以前の方には難解な部分も多かったかもしれませんが、お許し下さい。


「一言書いてみたいんだけど、みんなに読まれてしまうコメントに書くのは何だか気が引ける・・・」

という方や、

「何だか下手な事を書いたら説教されそう・・・」

という方、また、通信添削について御質問のある方は、下記のアドレスまで御意見御質問をお送り下さい。

誹謗中傷を目的としたような常識に反するもの以外、お返事させていただきます。

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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。

ラベル:書道
posted by 華亭 at 08:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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