2008年10月30日

基準

これまでの記事の一覧はこちらへ
記事の一覧です

通信添削についてはこちらへ
通信添削について』

メールによる御質問はこちらのアドレスへ
nonbirishodo@mail.goo.ne.jp

----------------------------------------------------------

皆さん、突然ですが書に関して自分にとっての基準になるものって、ありますか?

「基準って?」

と思われますか?


例えば筆です。

「この筆で上手く書けないという事は、悪いのは筆じゃなくて自分の腕の方だ。」

というような、自分の中での判断の基準になるものです。


こんな話、あまり聞かないかもしれませんが、私はとても大切な事だと思うのです。


筆、紙、墨、等々について、自分の基準になるものがあると、余計な迷いが無くて済みます。

以前どこかの回にも似たような話をしましたが、初学者にありがちなのが、

「ちっとも上手くいかないのは筆が悪いからじゃないのかい?」

と言って、年中色々な筆に買い換えてしまうというパターンです。

いつも言う通り、実際にはフデが悪いのではなくウデが悪いのですが(苦笑)、自分の中に基準があれば、このような出口の無い迷路に迷い込んでしまう事もありません。


ところがそうは言っても初学者にとっては、そもそもその筆が自分の基準とするに足るだけの筆なのかどうかの判断が付きませんよね。

ですから、これまた以前書いたように、先生が

「その筆なら問題無いよ。」

と言った筆は、先生の言葉を信じて、思うように書けない事を筆のせいにしたりせず、使いこなせるまで、つまりは自分にとっての基準となるまで、使い続けてみる必要があるのです。


さて、ここまでの話は、言ってみれば、思うように書けない事への言い訳を道具に求めない為の基準としての意味合いでしたが、更にはもっと積極的な意味で、

「本当にこれより先は道具の特性を求めてそれを生かすべきなのか?」

といった場面に於いて、自分の中での判断を明確にする為の基準としての意味合いも持たせる事も可能です。


例えば、今あなたは柔らかい線が出したいのになかなか思うようにいかないとします。

その時、柔らかい線が出ないのは筆のせいなのか?

それとも自分の腕のせいなのか?


皆さんなら即座に判断出来ますか?


このような時、自分にとっての基準となる筆があると、

「この筆でここまでやって、それでも駄目なのだから、もっと柔らかい毛質の筆を使ってみよう。」

と、明確に次の試行錯誤に移る事が出来るのです。


この場合も、基準となる筆を普段から十分過ぎる程に使い込んでいる事が前提である事は言うまでもありません。

使い込んでいる筆だからこそ、更なる部分を他の筆の特性に求めるべきか否かの判断基準とする事が出来るのです。


ところでこれは何も道具についてのみ限った話ではありません。

それについてはまた次回に、という事で今回はここまで(笑)

それではまた。

----------------------------------------------------------

初めてこのブログを読まれた方へ。

いらっしゃいませ。

あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

初心者の方や学び始める以前の方には難解な部分も多かったかもしれませんが、お許し下さい。


「一言書いてみたいんだけど、みんなに読まれてしまうコメントに書くのは何だか気が引ける・・・」

という方や、

「何だか下手な事を書いたら説教されそう・・・」

という方、また、通信添削について御質問のある方は、下記のアドレスまで御意見御質問をお送り下さい。

誹謗中傷を目的としたような常識に反するもの以外、お返事させていただきます。

nonbirishodo@mail.goo.ne.jp


定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。

ラベル:書道
posted by 華亭 at 01:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック