2008年10月28日

漠然と。その2

これまでの記事の一覧はこちらへ
記事の一覧です

通信添削についてはこちらへ
通信添削について』

メールによる御質問はこちらのアドレスへ
nonbirishodo@mail.goo.ne.jp

----------------------------------------------------------

今回は間を空けずにアップ出来ました(笑)

前回は

「手本を見ないでも」

というのを実現する為にはそれ相当の意識が必要。

というところまででしたね。

我ながら思わせ振りなところで止めたものですねぇ(笑)


さて、

「それ相当の意識」

とは何でしょう?


答えは簡単です。

「手本を見ないでも書けるようになるような練習をする。」

という意識です。

「そんな当たり前の事、あらためて言うな!」

と思ったあなた。

それではお尋ねしますが、手本を見ないでも書けるようになるような練習、してきましたか?


ほらほらっ、してないでしょ。

だから前回言ったんです。

「当たり前だ」

と。


ホントはここまでで終わりにしてもいいのですが、さすがに怒られそうですし(笑)、今回は「もう少し具体的に」という事でしたから、もう少し考えてみましょう。


手本を見ないでも書けるようになる、と言っても、いきなり手本を見ないで書く練習をしてみても上手くいきません。

それならどうするか?


手本を見る回数を少しずつ少なくしていくのです。


例えば楷書を書く時に、それまでは1画毎に手本を見ていたものを、2画目まで見ておいて書く。

それに慣れたら3画分、更には4画分、最終的には一度手本を見ただけでその字全部を書けるように、といった具合です。


この時に重要になってくるのが、手本とそっくりに書けるように練習していた時に磨いておいたはずの、字を書く為の様々な感覚です。

この感覚が磨かれていない事には、手本を見る回数を減らしてなど書けません。

つまり、ただ漠然と手本を見ながら書いていた人は、この段階に足を踏み入れたくても無理なのです。


随分前になりますが、どこかの回で、私が何かの臨書について書いた時、

「活字の釈文だけを見て書き、それを後で手本と比較して自分で添削する。そんな練習を繰り返した。」

といったような話をした記憶がありますが、それも言ってみれば

「手本を見ないでも書けるようになるような練習」

という事になります。

背臨という言葉もありますが、ここではそんな大げさな話にするのはやめましょう。


最初はたった2〜3画分からではありますが、実際にやってみようとすると、自分がそれまでどれ程漠然と手本を見ていたのかを痛感するはずです。

少々妙な例えですが、「林檎」や「葡萄」、「鬱陶しい」など、読む事は出来てもなかなか書けないじゃないですか。

それと同じ事で、手本を見ながらそっくりに書くのに必要な感覚と、手本を見ないでそっくりに書くのに必要な感覚というのは、実は似ているようで全く違うのです。


話が前回の頭にまで戻りますが、

「いくら書いても上手にならない。」

という人は、間違い無く、手本を見ないと書けない人ですし、漠然としか手本を見ていない人です。

ですから、このような人というのは九分九厘、手本を見ないと書けないどころか、手本を見ても書けません(苦笑)


手本を見るというのは、まだ筆が紙に触れる前の段階の話です。

今回の話は、このブログで繰り返し続けてきた

「実際に書く前の意識」

の重要性を極めて明確に示している例だと思います。


皆さん、本当にちゃんと手本を見ていますか?

全ての答えは目の前の手本にあるのですよ。


今回はここまで。

それではまた。

----------------------------------------------------------

初めてこのブログを読まれた方へ。

いらっしゃいませ。

あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

初心者の方や学び始める以前の方には難解な部分も多かったかもしれませんが、お許し下さい。


「一言書いてみたいんだけど、みんなに読まれてしまうコメントに書くのは何だか気が引ける・・・」

という方や、

「何だか下手な事を書いたら説教されそう・・・」

という方、また、通信添削について御質問のある方は、下記のアドレスまで御意見御質問をお送り下さい。

誹謗中傷を目的としたような常識に反するもの以外、お返事させていただきます。

nonbirishodo@mail.goo.ne.jp


定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。

ラベル:書道
posted by 華亭 at 02:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック