2008年10月27日

漠然と

これまでの記事の一覧はこちらへ
記事の一覧です

通信添削についてはこちらへ
通信添削について』

メールによる御質問はこちらのアドレスへ
nonbirishodo@mail.goo.ne.jp

----------------------------------------------------------

今回は今までにあちこちの回で話した内容の繰り返しになりますが、私が考えるにとても大切な話でありながら、よく理解出来ていない人も少なくないようなので、改めて整理してみたいと思います。


話を分かりやすくする為に、とりあえずはいわゆるペン字での場面を想定してみます。

「いくら書いても字が上手にならない。」

これは私が今の仕事を始めてから今日まで、それこそ嫌と言う程に(苦笑)聞かされてきたセリフです。


今までこのブログではこの類のセリフに対しては

「いくら書いても上手にならないのではなく、いくらも書かないから上手にならないのだ。」

という、少々辛辣な立場を取ってきました(笑)

それ自体は今更変わるわけもありませんが(苦笑)、今回はもう少し、具体的に考えてみましょう。


「手本が無いと全然書けない。」

これも非常に頻繁に耳にするセリフです。

皆さんの中にも思い当たる人がいるのではないでしょうか。

「手本が無いと全然書けない。」

というのはつまりは

「いくら書いても手本が無いと上手に書けない。」

という事に結び付くわけです。


実はこの「手本が無いと〜」という話、考えてみると当たり前なのです。


字が上手になるにはいくつかの段階があります。

先ずは手本を見ながら手本とそっくり同じ形同じ大きさに書けるようになる。

先ずはと言いながら、実際には多くの人がこの段階の途中で止まってしまう事が多いというのが現実なのですが、ここでは話を先に進めます。

手本とそっくり同じ形同じ大きさに書けるようになったら、手本とそっくり同じ形で、好きな大きさで書けるようになる、というのが次の段階です。

そして次は問題の、手本を見ないでも手本とそっくり同じ形同じ大きさに書けるようになる、という段階。

更に最後が手本を見ないでも手本とそっくり同じ形で好きな大きさに書けるようになる、という段階です。


尤も、実際にはこれらの段階をはっきりと区別する事など出来ず、あくまで便宜上の区別ではありますが、ここまで出来て初めて、思ったようにキレイな字が書けるようになったと言えるわけです。

そこで、ここまでの過程をもう少し詳しく見てみましょう。


最初の

「手本とそっくり同じ形同じ大きさに書ける」

という段階ですが、これまた以前どこかで書いたように、練習段階ではそっくりに書けたかどうかというのは実は大して重要ではありません。

「そっくりに書けるように練習する。」

という行為自体こそが重要なのです。

この辺の話は私の考え方に慣れていない人には非常に奇異なものに感じるようですね(笑)

「そっくりに書けるように練習する。」

という過程、その行為そのものこそが、字を書く為の様々な感覚を鍛える事に他ならないのですから、結果としての「書けたかどうか」はここでは大して重要ではありません。

後はその行為を「書けるようになるまで続けるかどうか。続けられるかどうか。」の問題なのですから。

つまり、字を書く為の様々な感覚をちゃんと正しく鍛えたかどうかこそが大事なのです。


次に

「好きな大きさに。」

についてですが、

「そんなの簡単。」

と思ったあなた。

ホントに簡単ですか?

本当ならそれで結構な話ですが、なかなかどうして思ったようにいかない人も少なくないはずです。


具体的には普段自分の住所氏名を書くような場面を思い出して欲しいのですが、記入欄に小さく書かなければならないような時に、本当にちゃんとしっかり書いていますか?

怪しいですね〜(笑)

急いでいる時など、ついチャッチャカ適当に雑に書いていませんか?


好きな大きさに自由に縮尺拡大する為には、その字形のバランス構成をしっかり把握出来ていなければなりません。

字の大きさが変わっただけでバラバラになってしまうのでは把握出来ていることにはならないのです。


さて次の

「手本を見ないでも」

ですが、これが問題です。

これを実現する為にはそれ相当の意識が必要になります。

必要なのですが、話が長くなったので(笑)、続きは次回に。


それではまた。

----------------------------------------------------------

初めてこのブログを読まれた方へ。

いらっしゃいませ。

あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

初心者の方や学び始める以前の方には難解な部分も多かったかもしれませんが、お許し下さい。


「一言書いてみたいんだけど、みんなに読まれてしまうコメントに書くのは何だか気が引ける・・・」

という方や、

「何だか下手な事を書いたら説教されそう・・・」

という方、また、通信添削について御質問のある方は、下記のアドレスまで御意見御質問をお送り下さい。

誹謗中傷を目的としたような常識に反するもの以外、お返事させていただきます。

nonbirishodo@mail.goo.ne.jp


定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。

ラベル:書道
posted by 華亭 at 00:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 考え方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック