2008年09月01日

感覚。その2

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この話題、書き始めてはみたものの、どうにも厄介な話に手を付けてしまったという感じがしますねぇ(苦笑)

頑張ります(汗)


前回は、

「肉体的修練が必要無いいけ花の方が書よりも簡単なのか?」

というところまででした。


書や音楽のように肉体的修練を必要とするものの場合、確かに体得するのはとても大変ですが、体得する為の肉体的修練を積み重ねる過程に於いて、必然的に「感覚」という掴みどころの無い部分も同時に磨かれていく事になります。

楽器の演奏で言えば、正しい音を出せるように練習を繰り返す中で、音感やリズム感といった部分まで磨かれていく事になりますし、書の場合も筆使いを覚えようと練習を繰り返す中で、空間的諸要素についての感覚が磨かれていきます。

もっと端的に手本の再現といった場面を想定してみると、手本を再現するという事は、先ず視覚として取り込んだものを、次に肉体的な技術で実現しようとする作業ですから、その手順から言って、視覚として取り込むという感覚的技術を抜きにして手本を再現しようとする事は不可能です。

実のところ、感覚的技術を磨く為にこその肉体的修練という言い方も出来るわけで、この両者はお互いの要素がお互いの要素を磨き合うような関係にあり、切っても切り離す事の出来ない裏表一体の関係にあるわけです。


ところが、です。

いけ花の場合、その一方の要素(肉体的修練)がそもそも存在しないのですから、もう一方の要素(感覚)だけでそれ自体を磨かなければなりません。


これは私に言わせればそう簡単な事ではありません。


何故なら、両方の要素が揃っているのなら、仮に感覚的技術が足らないような場合でも、それが結果として肉体的技術の未熟という表面上の問題として顕在化してくれる事が多いのに対し、一方の要素だけではそれが叶いません。

つまり、自分自身が感覚的技術の問題点を自覚しにくいのです。

問題点を自覚出来なければ、それを改善していく事など出来るわけもありませんから、上達への歩みは遅々として進まないという事になってしまいます。

この辺りの話は以前どこかで書いた「受け手体質」と「作り手体質」の話とも絡みますが、私から見ると、要は「受け手側」の状態にいるそのままで「作り手側」の役目も果たさなければならないような違和感を覚えるのです。


この事は自分自身でいけ花を習い始めた当初から思っていた事でしたが、人に教えるようになって、尚更痛感するようになりました。

教えながらも

「こんな説明、繰り返してみたところで、この人達、ホントに感覚として身に付くのかな?」

という、何とも手ごたえの無い思いに苛まれるようになったのです。


案の定、空間の粗密、軽重、過不足等についてどれ程説明を続けてみても、習っている方の空間的感覚はいつまで経っても変化してきません。

いつまで経っても、というのは少々言い過ぎかもしれませんが、書に於ける上達の速度と比較すると、それは悲しいまでに遅々たるものなのです。


「お前の教え方が悪いんだろ」

と言われてしまえばそれまでですが、どう考えてもそれだけが原因とは思えないのです。


それではこのような場合、どうすれば良いのか?


これについては次回に。


どうにも嫌な予感どおり話が泥沼化してきましたが(汗)、何とか次回くらいで終わりに出来るように頑張ります。

それではまた。

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初めてこのブログを読まれた方へ。

いらっしゃいませ。

あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。

ラベル:書道
posted by 華亭 at 02:43| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご無沙汰してます

お話は泥沼化していなくてすっきりしてて大丈夫ですよ。

それにしても華道のお師匠様でもあったとはまたまたびっくりしました。
Posted by minako at 2008年09月06日 12:15
こんばんは。

夏休みは元気に過ごされましたか?

今回の話、私の頭の中では立派に泥沼化してます(苦笑)

早く続きを書かないと、と思いつつ、なかなか話がまとまりません(汗)

「お師匠様」なんてそんな大げさなものではありませんよ(笑)

書の先生だけではなかなか食べていけないもので、少しでも家計の足しになれば、という感じです(苦笑)

生活臭いですね(笑)

それではまた。
Posted by 華亭 at 2008年09月06日 19:53
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