2008年08月24日

感覚

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私は書を教える事を仕事にしていますが、実はいけ花も教えています。

もっともその比重は実質的にも心情的にも9.5:0.5といった感じで圧倒的に書が中心なのですが、それでもその両方を学び、教えてきたという経験上、当然の事ながら両者の共通点や相違点といったものも見えてきます。

そしてそれらの点をあらためて考えてみると、なかなか興味深い事に気付かされるのです。


共通点について考えてみると、どちらも空間を扱うものであるという点が挙げられます。

尤も基本的には書は平面でいけ花は立体、という根本的な違いがありますが。


私がいけ花を学び始めたのは今の書の仕事を始めたずっと後でしたので、物心付く前から筆を持っていた書の場合とは異なり、いけ花では一つ一つの要素に対して明確な意識を持ちながら学んでいくように心がけましたが、それは丁度このブログで度々書いてきたような学び方だったと言えば、その様子を想像していただけるかもしれませんね。

その際、書で培ってきた「空間に対する感覚」とでも言うべきものがとても役に立ちました。

言うまでもなく、両者に於いて求められる空間の扱い方は全く異質なものですから、書のそれをそのままいけ花に流用するわけにはいきません。

ですが私の場合、空間の粗密、軽重、過不足、等といった空間的諸要素を「感じ取る為の感覚」は、いけ花を始める前から既に自分の中に用意出来ていましたから、それらをゼロから自分の中に蓄積醸成させていく事を考えれば、用意出来ていた分だけ話は随分と楽になります。


そんな事を考えながらいけ花を学び始めたのですが、すぐに、ふと、ある事に気付きました。

両者の決定的な違いです。

もう少し正確に言うと、両者を学ぶ過程に於ける違いです。

何だと思いますか?


いけ花の場合、書のような肉体的修練が一切必要無いのです。


書の場合、筆の扱い方を体得するまでには非常に長い時間と手間がかかりますし、更には何よりもそれに堪え得るだけの辛抱が必要です。

このブログで度々書いてきたように、それは楽器の演奏を体得する事と同じです。

書に於いて「学ぶ」という言葉が意味するものは、ある段階までは、この「筆の扱いを体得する」という事と殆んど同義であると言っても過言ではありません。

そしてこれまたこのブログで度々書いてきたように、筆の扱いを覚えるという事は、換言すれば、筋肉の動かし方を覚えるという事ですから、筋肉の動かし方を覚える為の肉体的修練を抜きにしては書は成り立ちません。(異論もあるでしょうが、今はこのまま続けます。)

つまり、初学者にとって書を「学ぶ」という事は、肉体的修練そのものを意味すると言ってよいでしょう。(本当は違うのですが、今はこれもこのまま続けます。)


ところがいけ花の場合、その部分がきれいさっぱりと無いのです。


それでは、肉体的修練が一切必要無いいけ花の方が、書よりも簡単なのでしょうか?

実はそれ程単純な話ではないのです。


と、前ふりだけで随分と長くなってしまいました(汗)

続きは次回にしますが・・・

何だかイヤな予感がします(苦笑)

早目に終わる事が出来るといいのですが・・・


それではまた。

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初めてこのブログを読まれた方へ。

いらっしゃいませ。

あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

初心者の方や学び始める以前の方には難解な部分も多かったかもしれませんが、お許し下さい。


「一言書いてみたいんだけど、みんなに読まれてしまうコメントに書くのは何だか気が引ける・・・」

という方や、

「何だか下手な事を書いたら説教されそう・・・」

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定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。

ラベル:書道
posted by 華亭 at 02:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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