2015年05月02日

書道教室の選び方

これまでの記事の一覧はこちらへ
記事の一覧です

通信添削についてはこちらへ
通信添削について』

メールによる御質問はこちらのアドレスへ
nonbirishodo@mail.goo.ne.jp

--------------------------------------------------------

このブログでこれまで頂戴した御質問の中で、度々受けるものが、

「書道教室を選ぶ際のポイントは何ですか?」

というものです。

考えてみれば、皆さん、いざ「書を学ぼう」とか「子供に習わせたい」とか思ってみても、一体どのような教室が良いのやら、判断のしようが無いのでしょう。


そこで少し考えてみますが、当たり前の判断基準として、先ずは場所。

これはそれこそ言うまでもありませんが、教室に通う事が前提の話なのですから、通いやすいに越したことはありません。

それから費用ですよね。

書道教室の場合、いわゆる月謝制になっているところが多いかと思いますが、月にいくらかかるのか、というのは当然気になります。


さて、問題はその次なのではないでしょうか?


その次の判断基準として、一体何を考えるべきなのか、これは難しいところかもしれません。

「いやいや、指導内容が気になるでしょ!」

と思われる方も少なくないでしょうが、そもそも、これから書を学ぼうと考えている、つまりは書について全くと言ってよい程に知識が無い方が、指導内容の説明を聞いてみたところで、一体どこまで本当にその良し悪しを判断出来るのか、といった問題が生じます。

仮に説明を聞いて「なるほどね〜」と思ってみたところで、つまりは納得したような気になっているだけの事に過ぎず、実質的には「納得出来ないままに選ぶわけにもいかない」という意味程度での判断基準にしかなりません。

口先の達者な説明を聞いて「なるほど!」とおおいに感心したとしても、それが教室の良し悪しとは必ずしも直結しない、などとは皆さんなかなか考えないのかもしれませんが、ここは一つ冷静になってみる必要があるように思います。


冷静になってみたところでその他に考えられそうな事と言えば、昇級制度の有無や「師範」などの資格の取得について、といった点かもしれませんが、この辺りについての私の考えについては以前述べていますので、ここでは繰り返しません。(「必要悪」の回参照)


とまぁ、こんな具合で、実際的な判断基準というのは実は有りそうで無い、という事になってしまいそうです。


それではどうしたら良いのでしょうか?


これはあくまで私見の極論に過ぎませんが、

「その教室の先生の手本のような字が書けるようになりたい。(子供に書けるようになって欲しい。)」

と思えるかどうか、これが極めて重要だと思います。


実は「手本」と一言で言っても、正に十人十色、先生の数だけ趣の異なった手本があるわけです。

試しに「書道 手本」とでも検索してみると、それこそ数えきれないくらいの様々な手本の画像が出てきますし、それらを見てみると、本当に色々な趣のものがある事が分かるはずです。

とにかく線は太く字粒も大きくどっしりと書いたもの、それとは反対に線も細目で繊細な感じのもの、きっちりとした印象のもの、緩い感じのもの、等々、見る人によって感じ方は様々でしょうが、決して一通りのものなのではない、という事は分かるはずです。

その中で、「こんな字が書けるようになりたい」と思える先生に学ぶのが一番なのではないか、と思うのです。


これは「手本の字の良し悪しを判断すべき」という話なのではありません。

そもそも、その手本の字の良し悪しについては正しい判断など出来ないのですから。

となれば、もう単純に、感覚として好きか嫌いかで考えるしかありません。

「そんなテキトーな」

と思われるかもしれませんが、これから学ぼう(学ばせよう)としている先生の字が、その時点の自分にとって「何だか好きになれない」といったものなのだとしたら、わざわざその先生に教わる気などしないというものでしょうし、反対に、「こんな字が書けるようになったら嬉しいな」と思えるようなものなのだとしたら、実際に学び始めても、自分にとって充実した時間が過ごせるのではないでしょうか。


実際に教室を検討する際には、「ネットでお気に入りの字を書く先生を見つけてそこに通う」というのでは、最初の判断基準である「場所」を無視する事になってしまいますから、現実的ではありませんよね。

勿論、「教室に通う」という学び方が自分の中での前提ではないのであれば、ネットで見つけたお気に入りの先生に「通信添削のような形での指導は行っていないのか問い合わせてみる」というのも1つの手かもしれませんが、「実際に教室に通う」という事で考えると、場所や費用が自分の許容範囲にある教室が複数見つかった場合、その中での最終的な選択判断基準として、その先生の字を見て判断する、という事になるのではないか、と思います。


何だか今回の話、実に当たり前の内容になってしまいましたが、既にどこかの教室に通っている方にとっては、

「先生の字、好きですか?」

と、置き換えてみると、改めて考え直す事もあるかもしれませんね。


それではまた。

--------------------------------------------------------

初めてこのブログを読まれた方へ。

いらっしゃいませ。

あれこれ思いつくままに書いているので、書道独特の専門用語や人名などの固有名詞に関しては、その都度解説を付ける事はしていません。

初心者の方や学び始める以前の方には難解な部分も多かったかもしれませんが、お許し下さい。


「一言書いてみたいんだけど、みんなに読まれてしまうコメントに書くのは何だか気が引ける・・・」

という方や、

「何だか下手な事を書いたら説教されそう・・・」

という方、また、通信添削について御質問のある方は、下記のアドレスまで御意見御質問をお送り下さい。

誹謗中傷を目的としたような常識に反するもの以外、お返事させていただきます。

尚、「この草書で書かれた文の読み方を教えて欲しい。」「この古典の訳を教えて欲しい。」といった主旨の御依頼は受けかねますので、何卒御了承下さい。

nonbirishodo@mail.goo.ne.jp


定期的にアップ出来ているわけではありませんが(正直言ってサボりがちです)、よろしかったらまた覗きにいらして下さい。
posted by 華亭 at 08:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする